肩こりや首こりを感じたとき、同時に頭痛を感じることはないでしょうか?特に何かに集中していた後は、無性に首や肩が痛くなる事があります。そんな時、頭痛がする事ありませんか?その頭痛は緊張型頭痛といって肩こりや首のこりに関係があります。
今までは大して気にしていませんでしたが、肩や首がすごく凝っているとき確かに鈍痛のような頭の痛みを感じます。首や肩がこるのと頭痛が関係あるようなのです。今回は、肩こりや首のこりと頭痛が関係あるということを、詳しく紹介していきます。
目次
1. 肩こりや首こりと頭痛は関係がある?
1-1.肩こりと緊張型頭痛の関係とは?
肩こりがひどいとき、首の付け根あたりが痛い首こりのとき、頭痛がすることありませんか?
頭痛には慢性頭痛、群発頭痛、偏頭痛など様々な頭痛の種類があります。なかでも最も多くの割合を占めているのが緊張型頭痛です。
緊張型頭頭痛とは?緊張型頭痛の症状とは
緊張型頭痛は、肩こりや首こりのときに起こりやすい頭痛で、頭痛のなかでも最も多くの人が経験しているものです。また女性の割合が男性の1.5倍も多いのも特徴です。日本では15歳以上の人がおよそ5人に1人が悩んでいるといわれています。
主な緊張型頭痛の症状は(1988年 国際頭痛学会の分類によると)
- 圧迫されるような痛み
- 頭部の両側に痛みがある
- 頭痛はすごくひどいわけではない(軽度~中程度の痛み)
- 日常の動作でひどくなることはない
- 悪心や嘔吐などはない
- 光や音に員に反応したりすることはない
頭痛は極端にひどいわけではありませんが、緊張型頭痛の痛みは持続的な痛みを伴います。痛みは頭を締め付けるような頭痛が発生します。それは、頭を何かで締め付けられたような感じです。。
例えば、鉢巻きをきつくしめているような感じ、ヘルメットをかぶっている、女の人なら分かるでしょうが頭にカチューシャをつけているような感じです。かなり不快な痛みです。
症状がでる人の多くは肩こりや首こりがみられます。頭のうしろからてっぺんあたりまでズキズキ痛みます。また後頭部から首筋まで両側におこります。
1-2.肩こり首こりが原因で緊張型頭痛が起こる理由!
緊張型頭痛の原因は、身体的な原因と精神的な原因の2つあります。身体的原因で起こる緊張型頭痛が主に肩こりや首こりが原因になっています。
身体的な原因で緊張型頭痛に!
長時間同じ姿勢を続けていると肩や首の筋肉が凝ってきます。
例えばスマホやパソコン、テレワーク、そのほかうつむいて作業をしていると首の筋肉や頭の筋肉に負担がかかりります。それと同時に強い緊張状態にあり、触れると実際に筋腹がかたくなっています。
特に最近スマホやパソコンで問題になっているストレートネックも頸椎が頭の重さを支える能力を著しく衰えさせているそうです。前屈みになっていることで頸椎を支える力が衰え、頸椎が前の方にずれるため、肩こりや首こりなどの筋肉の緊張状態が続いてしまっています。
長時間おなじ姿勢を続けると、頭や首、肩の筋肉の緊張から頭痛が起こります。特に緊張型頭痛が起こる場合、多くは長時間のうつむき姿勢をとっているといわれています。長時間うつむいている事で血液の流れが悪くなり血流不足になります。
頭痛が始まる前は、まず後頸部のハリやコリを感じます。ハリは、筋が緊張している感じのことです。コリはその結果として鈍い痛みが始まったものです。次いで後頭部から鈍痛が始まります。さらに、側頭部や眼窩(がんか)後部へと痛みが広がります。
人によっては最初から側頭部や眼窩後部に痛みを訴える事があるそうです。
肩こりで緊張型頭痛が起こりやすい人の体型
頭痛が起こりやすい人の体型は、首が比較的細長いそうです。
頭重負荷指数という首の単位面積あたりにかかる頭の重さのモーメントを表したものがあります。それによると頭痛になる人の数値は普通の人よりもはっきり大きいそうです。
さらに女性は男性よりも大きく、女性の方が頭の重さが後頸部に負担となっていることを表しいます。これが緊張型頭痛が女性に多い原因の一つと考えられています。
私には編み物がすきな友だちがいるのですが、1年中肩こり、首こり、頭痛を訴えています。しばらく編み物はお休みするように今度あったら話してみようと思います。
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1-3.精神的なストレスによる緊張型頭痛
肩こり首こりで起こる緊張型頭痛とは別に、精神的なストレスが原因で緊張型頭痛が起こることがあります。
頭蓋筋が何らかの原因で持続的に収縮しているときに、強いストレスがかかると筋血流が50%も低下するそうです。するとたちまち酸素不足の筋収縮が起こり、痛みの物質がでて頭痛がおこります。
長い間ストレスを抱えていたり、緊張していると頭痛が慢性になる事があります。
2.肩こりやストレスはストレッチとリラックスで!?
肩こり、首こり、目の疲れを感じたら一度休憩を取るようにしましょう。そのままの状態を続けると慢性の頭痛になったり、ひどい時にはうつ病になる場合もあります。
2-1.こまめに簡単なストレッチを!
おなじ姿勢をとり続けて疲れた時には簡単にできるストレッチがオススメです
首の緊張をとるストレッチ
- 両手を頭の後ろで組み、肩の力を抜いて背筋を伸ばします。
- 両手で頭を下に押し前に倒します。同時に首は少し手を押し上げるようにして首の後ろを気持ちがいいところまで伸ばします。
首の筋肉が緊張すると筋肉中に疲労物質が蓄積されます。それが神経に影響を与えて頭痛を引き起こします。この運動は、緊張を和らげて血行を良くし、頭痛を解消していきます。
肩こりに効果がある肩回し
- 肩を回すとき、両手の指先を肩につけます。そのまま後ろ側に大きく肘を回します。肩甲骨が大きく動くことを意識します。
左右の肩甲骨へ引き寄せ胸をはる時に使うのが菱形筋です。菱形筋は、肩甲骨の可動域が大きく関わっています。菱形筋がしっかり動くように体を柔軟にす肩こり、巻き肩、姿勢の悪さの改善につながります。
肩すぼめ
肩を上げておろす簡単なストレッチです。
- 両腕をだらんと下げます。そこから両肩に力を入れて肩を持ち上げます。そしてストンと力を抜きます。これを何回か行うと肩が軽くなります。
ストレッチをすることで血液の流れが改善されます。自分で肩や首が気持ちが良いというものを行うようにしましょう。気分転換にもなるし、頭痛も血液の流れが良くなると治まってきます。
2-2.リラックスする
緊張したりストレスを感じていると体の筋肉が硬くなり、ますます肩こり首こりがひどくますます。肩こりや首こりがひどくなると頭痛がおこり、ますますリラックスできなくなります。
リラックスするには温めてコリをほぐす
緊張型頭痛は、温めてコリやハリをほぐすこと大事です。リラックスをするには、いろいろな方法があります。例えば、マッサージ、半身浴、蒸しタオルで首や肩を温める等です。どの方法も筋肉のこりがとれ、血行が良くなります。
特に手軽なのが蒸しタオルです。タオルを温かいお湯に浸して絞るか、絞ったタオルを電子レンジで1分ぐらい温めます。首から肩にかけて、じっくり温かくなってきます。
また、お休みの日などは、家で半身浴も効果があります。半身浴は少なくても30分ぐらいお湯につかっていないと思ったような効果が得られません。時間があるとき、38度ぐらいのお湯に30~40分つかるとリラックスします。
また出かけたり、散歩をする、好きな事をする等もリラックスできます。
2-3.枕の高さを調整する
早朝に頭痛が起こり目が覚めてしまうことがあります。これは高い枕、かたい枕、やわすぎる枕を使用している場合です。高い枕、かたい枕、やわすぎる枕は、結果的に後頸部の緊張を高めてしまうため頭痛が起こってしまいます。
特に早朝、頭痛で目覚める方は枕を見直してみるといいかもしれません。
3.まとめ
今回ご紹介したのは、緊張型頭痛についてです。緊張型頭痛は原因が2つあります。
肩こりや首こりなどが原因の身体的な原因と、ストレスが原因の精神的な原因です。特に肩こりや首こりによる頭痛は、おなじ姿勢、特にうつむきの姿勢を長時間とっていることが主な原因です。
頭痛のなかでも最も多くの人が悩んでいるのが緊張型頭痛です。体を動かし、気分転換をするだけでも頭痛の改善につながります。慢性頭痛にならないように、疲れたらちょっと体を動かしたり、水分をとるなどの気分転換をはかってみてくださいね。
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