先週夫が、仕事先の人にいただいたとホタテを持って帰ってきました。亡くなった父が大好きだったので、ホタテをみると少しほろっとしてしまいます。
私も夫も亡くなった父も道産子なので、ホタテにはちょっとなじみがあります。最も私は10歳までアメリカで育って、大学2年からアメリカの大学へ行ったので、道産子歴は10年ですが・・・! 気持ちは道産子です。
海産物はだいたい好きなのですが、貝類の中ではホタテが一番好きです。今回は亡くなった父も大好きだったホタテについて書こうと思います。
目次
1.ホタテはカロリーが低くとてもヘルシー!
ホタテは煮る・焼く・刺身などどんな調理をしてもとても美味しいです。大きな貝柱がなんとも言えない甘味があり、あまりグロテスクでないので食べやすいです。
小さいころ貝を食べる機会があまりなかったので、サザエとかツブは貝から出したとき、ちょっとグロテスクだなと感じてしまいます。キチンと調理されたものを食べるのは好きですが・・・。
1-1.ホタテがヘルシーなのはカロリーが低いから!
ホタテ100gあたりのカロリーを見るときは、ホタテの状態で若干カロリーが変わるので、注意したほうがいいでしょう。一概にホタテ=ヘルシーとならないこともあります。
ホタテの100gあたりのカロリー
日本食品成分表によると
- ホタテが生の時 72kcal
- ボイルホタテ 100kcal
- ホタテの貝柱 97kcal
- ホタテの干し貝柱 322kcal
- ホタテ貝缶詰 94kcal
ホタテ1個の可食部(むきみ)は、110gなのでカロリーは79kcalぐらいです。かなり低カロリーでヘルシーです。
でも中華料理などでもお馴染みの干した貝柱は、カロリーが高いです。干して縮んでいるので、100gなんてあっという間に食べてしまいます。歯ごたえがあって味も濃くなっているので、干した貝柱はとても美味しいです。
でもカロリーが高いので、食べるときには注意をしてくださいね。
ホタテと肉との比較
肉100gとホタテ100gのカロリーを比較してみます。肉の中でも鶏の胸肉などは低カロリーでヘルシーな事で知られています。
となっています。鶏肉のささみ、豚ヒレが比較的ローカロリーですが、ホタテがいかにヘルシーかと言うことが分かります。
1-2.ホタテの栄養!豊富なタウリン!
ホタテには豊富な栄養が入っています。なかでもタウリンが豊富です。
ホタテに含まれる主な栄養は、
等です
タウリン
栄養ドリンクでお馴染みのタウリンですが、ホタテをはじめとする貝類、タコ、イカなどの軟体類に多く含まれています。
タウリンは人体に0.1%存在していますが、体内でつくる量では足りないので、食品から不足する分を摂取しなければなりません。
タウリンを摂取すると心臓や肝臓などの働きを高めます。胆汁酸の原料はコレステロールなので、タウリンが胆汁酸と結びついて排出が促されると血中のコレステロールが消費されます。血液の中のドロドロが取り除かれると、血液はサラサラになります。
タウリンは健康を維持するため欠かせない栄養素です。ホタテはタウリンを豊富に含まんでいるので、1日100~150gで大人一人が一日に必要なタウリンを摂取することができます。
ビタミンB1
ビタミンB1が不足するとブドウ糖から十分にエネルギーが産生できなくなります。疲れやすい、食欲不振などになります。
また、脳はブドウ糖をエネルギー源にしているので、ビタミンB1が不足するとエネルギー不足により、脳や神経に障害を起します。ビタミンB1を摂取しエネルギーが産生されると脳内の神経伝達が正常になり、集中力もUPします。
鉄分
ほうれん草は鉄分が多い事で知られています。ホタテはほうれん草と同じくらいの鉄分量が含まれています。
100gあたりの鉄分の量は、日本食品成分表によると
- ホタテ 2.2mg
- ほうれん草 2.0mg
- プルーン 1.0mg
となっていて、ホタテの方がほうれん草より若干鉄分が多いようです。
鉄分は、血液中の酸素の運搬をします。鉄分が不足すると全身に十分な量の酸素を運ぶことができなくなります。そのため、動悸やめまい、頭痛、倦怠感、貧血などを引き起こします。
亜鉛
亜鉛が不足すると、たんぱく質やDNAの合成がうまくうまく行えなくなります。特に亜鉛は味を感じる味蕾細胞を賛成するのに必要です。亜鉛が不足すると味を感じなくなる味覚障害になる可能生があります。
亜鉛が多く含まれるものに、同じ海産物の牡蠣があります。ホタテは牡蠣ほど多くはありませんが、亜鉛が比較的多く含まれています。
2.ホタテの見分け方と食べる時の注意
ホタテを買うときのや食べる時に注意しなければ亡いことをまとめてみます。
2-1.美味しいホタテの選び方
ホタテを買うときは、なんと言っても鮮度の確認が大事です。
生のホタテ貝をかうときチェックするポイント
- ホタテの口がしっかり締まっているものを選ぶ
- 貝の欠けているものは買わない
- いびつな形のものは避ける
貝が欠けているとそこから鮮度が落ちていきます。ほんのすこし殻が開いていて、指で貝にさわると素早く閉じる貝が新鮮です。
貝が開いて売っている場合
貝が開いて1枚貝がとられている場合は、貝ひもを確かめます。新鮮なホタテは貝ひもが貝にしっかりくっついています。
貝柱だけ売っているいる場合
貝柱は貝の筋肉です。貝柱が盛り上がって、筋肉繊維がはっきりしているホタテはとても新鮮です。重量感がありふっくらして、ツヤがあるものが美味しいです。
2-2.ホタテを食べるときの注意
黒い部分のウロははずす
ホタテは基本的にはどの部位でもたべることができます。しかし、ホタテの黒い部分のウロは外す必要があります。
ウロはホタテの器官で、すい臓と肝臓の働きをしています。また、内部に胃もあります。一般にウロと呼ばれていますが、中腸腺というホタテの器官です。
ホタテは海中のプランクトンをエサにしています。海中では有毒プランクトンが多く発生する時期があります。その時期に有毒プランクトンを食べてしまう事がありホタテの体内に有毒物質が混入します。
ホタテの体内に入った有害物質を分解するのも中腸腺内で行われます。しかし、処理しきれなかった毒がウロに蓄積されてしまうことがあります。
時間が経つとウロに残った毒は圧縮されていきます。圧縮された毒は貝毒といわれ、食べると食中毒を引き起こします。ウロは食べる時には外して食べましょう。
ホタテのヒモは食べられる!
ホタテのヒモは主に貝柱をつくる働きをしています。
新鮮なホタテであれば、ホタテのヒモも生で食べられます。コリコリしていて、中にはヒモが一番美味しいという人もいるそうです。ホタテからひもを外すと少しぬめりがありますが、塩水で洗ってホタテのヒモを包丁でこそいで汚れを取ってから食べます。
ホタテのヒモを使った料理もたくさん出回っています。干したホタテのヒモも味がしっかりするのと、噛み応えがあるので大変人気があります。
ホタテのオレンジは卵巣!
ホタテは本来雌雄同体の生物です。でも、日本のホタテは雌雄異体です。オレンジ色は雌の卵巣に当たる部分です。雌の卵巣はホタテの産卵期である12月から4月にかけて大きくなります。産卵を終える5月以降は小さくなります。
オレンジ色にはカロテノイドが含まれていて、強い抗酸化作用があります。白いのは、雄の精巣で、乳白色です。どちらも味に変わりがなく食べる事ができます。
卵巣と白子は、よほど鮮度がよいもの以外、生で食べない方がいいでしょう。焼いたりボイルして食べるのオススメです。ホタテ貝に限らないのですが、生で食べられる海産物は「生食」の表示があります。
鮮度がよいものが「生食」と書かれていますので、お刺身などでホタテを食べたいときは、表示のあるものを選ぶようにしましょう。
3.まとめ
日本のホタテは雌雄異体で、他国のホタテとは違っているようです。雌雄異体と言ってもうまれてから1年間はどのホタテも雄なのだそうです。それが交互に雌に変わるらしいのです。西部としてみたときもちょっと面白いと思いました。
ホタテはどんな調理の仕方でも旨味が出る美味しい食材です。カロリーが低くヘルシーで、タウリンを始め豊富な栄養に恵まれています。私はホタテの貝柱をバターで焼いて食べるのが好きです。工夫次第ではどんな料理にも合う万能でヘルシーな食材だと思います。
スポンサーリンク