夫の母が外反母趾の手術を受けました。手術の前は痛くて歩けなくて、大変だったようです。
病院で看護士さんに外反母趾ってどうしてなるのかとたずねてみました。外反母趾というとハイヒールを履いているとなりやすいと聞いたのですが、義母はおよそハイヒールとは無縁の人なので・・・!
そこで始めて聞いたのが、足のアーチという言葉でした。アーチが崩れると外反母趾になりやすく、ハイヒールは直接の原因ではない・・・ということでした。
今回は、始めて知った足のアーチ、看護士さんやお医者様にも少しおしえていただいたので、足のアーチについてご紹介します。
目 次
1. 足は体を支える全体の全身の土台!
漢字で足というのは、足首から下のことをいいます。太ももからかかとまでは脚と書きます。英語で言うなら足はFoot, 脚は Legです。
1-1.足には体を支えている3つアのーチがある!
足には3本のアーチがあります。ではアーチとはどのようなものなのか、またアーチが崩れるとどうなるのかを紹介しますね。
足のアーチは骨が組み合わさって作られている
人には約200個の骨があります。そのうち52個の骨が、くるぶしからつま先までの足に集中しています。体全体の約1/4に当たる骨が、くるぶしからつま先までの足に集中しています。
これらの骨は、まるでパズルのように精密に組み合わさり、アーチ状の構造を作っています。石積みのアーチ橋のような構造を備えることで、体重の数倍の重みがかかってもびくともしない頑丈な土台をつくりあげているのです
足のアーチの働きとは!
アーチはすねや足裏の筋肉によって支えられています。歩行の時、運動をする時にはバネやクッションになります。
特に足裏は、
- 歩く
- 走る
- ジャンプ
をしたときに直接着地の衝撃を受ける部分です。
足裏は衝撃を吸収し、分散する役割を果たしています。脚や腰だけでなく、体全体にのしかかる負担や衝撃をやわらげています。
3本の足のアーチの構造とは!
足のアーチには次の3本のアーチがあります。
- A. 内側縦(ないそくたて)アーチ
- B. 外側縦(がいそくたて)アーチ
- C. 横アーチ
A. 内側縦アーチ
足の内側の縦方向に走るもっとも大きなアーチです。土踏まずも内側縦アーチに含まれています。
内側縦アーチには三つのタイプがあり
- 正常足(自然な形のアーチ)
- ハイアーチ型 (土踏まずが上の方向に急なカーブを描いています)
- 扁平足(土踏まずが平らなふらっとタイプ)
B. 外側縦アーチ
外側縦アーチは、足の外側の縦方向にあります。かかとから小指の付け根を結ぶアーチです。ほかのアーチに比べるとわかりにくいかもしれません。でも体をしっかり支える重要なアーチです。
C. 横アーチ
足の甲にある親指の付け根と小指の付け根をむすぶドーム型のアーチです。
これら3本のアーチの頂点3点で体全体を支えています。もし、アーチが崩れたなら、足にかかる負担は大きくなります。さらに全身にも様々なトラブルが起こりやすくなります。
アーチが崩れたとき起こるトラブル
3本のアーチが正常なら、体のバランスは安定し大きなトラブルは起こりません。しかし、少しでもバランスを崩してしまうといろいろなトラブルが起こります。
アーチが崩れることで起こるトラブルやリスクは
などがあります。
特に3本のそれぞれのアーチが崩れると起こるトラブルは
などのトラブルが起こります。
アーチが崩れると歩行や足のトラブルだけではなく、体調も悪くなったり肩こりや腰痛なども引き起こすのですね。
これを読んでいるいる方は、ぜひ自分の足を確かめてみてくださいね。私の足は横アーチが少し崩れかけているかもしれません。
1-2.足のアーチが崩れる原因!
体の土台である足のアーチが崩れると、歩行が困難になったり、ひざや腰、肩まで痛くなってしまうかもしれないのですから、しっかりアーチを守らなければなりません。
ではどうしてアーチが崩れてしまうのでしょう!
足のアーチが崩れる原因
アーチが崩れる原因は
- かかとが内側に傾く
- 筋力の低下
- 足指を使って歩行していない
が考えられます
1.かかとが内側に傾く!
健康で正常な足は歩行中の衝撃を少し回避するため、内側に少し傾斜して歩いています。そうすることで歩行が安定するからです。
しかし、足が内側に傾きすぎると、アーチが低くなってしまい足裏の骨、筋肉、靱帯に負担をかけてしまいます。内側に倒れすぎていることに気付かず、長いこと内側に傾いて歩行を続けていくと足のアーチがだんだん崩れてしまいます。
2.筋力の低下
筋力の低下の原因は
- 運動不足
- 加齢
- 生活習慣
筋肉をあまり使わない生活をしていると筋力が衰えていきます。
たとえばあまり動かない生活、運動をまったく行わない、また年を取ってきたからと何もしない・・・などの生活をしていると筋力は衰えます。同時に足を支えている筋肉も衰えるため、足のアーチが崩れていきます。
3.足指を使って歩行をしていない
歩くとき足指をしっかり開けず、1本1本の指が地面に付いていない場合があります。このようなときは土踏まずができず、アーチが崩れた扁平足になってしまいます。
赤ちゃんは生まれたときは、みんな扁平足です。歩いたり走ったりすることで土踏まずが形成されます。子どもの扁平足も時々いるそうですが、靴のサイズが原因のようです。
例えば、サイズが合わない靴を履いて育つと、指が十分に地面に付かないため扁平足になってしまいます。大きすぎる靴、きつい靴のようにサイズが合わないと、靴の中で指がぶらぶらしたり、窮屈な状態になるからです。
また、おとなになって扁平足になる場合もあります。冒頭でハイヒールのことを書きましたが、ハイヒールも先が細く、かかとが不自然なため、足指がうまく使われていません。だから、やはり長くハイヒールを履くと外反母趾になってしまうのです。
足のサイズに合った靴を履いて、足指をしっかり地面につけるとアーチが形成され、扁平足にはなりません。
1-3.アーチを鍛えてアーチを復活させる
アーチが崩れた足は、クッションやバネが失われているため
- 疲れやすい
- 歩きにくい
といった症状があらわれてきます。立ち仕事だけど前のように立っていられない、歩くとすぐに足が痛くなってしまう・・・そんな症状があるとあなたも足のアーチが崩れているのかもしれません。
アーチはいったん損なわれるともうできないのでしょうか??
実はアーチを鍛える簡単な運動で崩れてしまったアーチが再生できます。
ではご家庭ですぐに実行できる簡単な方法をご紹介します。
1.足指でグーパー
じゃんけんのグーパーを足指で10回~20回行います。はじめから強く閉じたり開くと、足がつりますので、無理をせずできる範囲で行ってください。
2.かかとの上げ下ろし
少し足を開いて、できるだけ高くかかとを上げて静かにおろします。ふくらはぎに効いているなと思ったら効果があります。ふくらはぎを鍛えると歩くための筋力もつきます。はじめは10回ぐらいから始めて慣れたら、1日30回を目標にします。
3.タオルギャザー
私が通っている整体の先生が教えてくれた運動です。横アーチが少し崩れているような気がして相談したら、教えてくれた運動です。タオルを床に敷いて端からたぐり寄せていきます。この運動も力を入れすぎると、指をつりますので注意してください。
4.足指マッサージをする
足の指を1本1本開いて付け根から爪の所までよくマッサージをします。アーチが崩れた外反母趾になると特に親指と小指がが内側に寄ってきます。だから外に開くように静かにマッサージをします。
私はよくお風呂の湯船で行いますが、とても気持ちがいいです。足の疲れもとれるのでぜひ試して見てください。
5.足指グッズに頼る
足の疲れをとるためのもの、外反母趾を防ぐもの、調べてみると実に様々なグッズが出回っているようです。
ちょっと危険水域かもと思う人は、思い切って足指グッズを使ってみるのもいいと思います。
私も一つだけ、履いてアーチが形成されるサポーターを紹介したいと思います。
整体師監修!疲れ知らずの【足裏アーチ形成サポーター】 こちらは履くだけで足裏アーチが形成されるというものです。
足裏にこんなトラブルを抱えている方にオススメです。
- 足が疲れる
- 足の裏が痛くなる
- 足の形が悪い
- 扁平足
履いてみるとこんな効果が期待できます
- アーチが形成される
- 足にかかる圧が分散される
- 履いて1日過ごすだけでエネルギー消耗率が26.8%もダウンするので疲れを感じなくなる
2.まとめ
足には三つのアーチがありこれらのアーチがバランスを取って、体を支えていることをあらためて知りました。お年寄りが脚を引きずったり、杖をついて歩き始める切っ掛けは、案外足のアーチが崩れることからはじまっているのかもしれませんね。
アーチは足指の運動で回復するようなので少し安心しました。私も横アーチが少し崩れかけているので、頑張って足指運動をやってみようと思います。疲れがひどい、歩くと痛いという方は、思い切ってアーチをつくるサポーターを使ってみるのもいいと思います。今回は足裏形成サポーターをご紹介しました。
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