どんなに疲れていても仕事で嫌なことがあっても、家族や友人と食事をすると元気になります。それどころか美味しいものを食べたときは、その余韻に浸り満足感でいっぱいになります。
私はぐっすり眠った後と、食事の後が機嫌がいいかもしれません。子どもたちが小さいときにぐずっているときはお腹がすいているか、眠たいときでした。人間、大人も子どもも基本的に変わらないのでしょうね。
今回はお腹がいっぱいになったとき、特に美味しいものを食べたとき、幸福感でいっぱいになるのはどうしてなのかをご紹介します。
目 次
1.幸福感は幸せホルモンが分泌されるから?
「幸福感」は幸せだと感じることですが、その正体は幸せホルモンという脳内物質が分泌されるからです。
この幸せホルモン、ハッピーホルモンとも呼ばれていますが、
の3つのことをいいます。
美味しいものを食べたときの幸福感や満足感は、幸せな恋愛をしている時の状態ととてもよく似ているのだそうです。では、これら3つの幸せホルモンとはどのようなものなのかを紹介します。
1-1.ドーパミンは喜びや快楽を得られるホルモン
ドーパミンは喜びや快楽を得られるホルモンです。また生きる意欲ややる気を出させてくれるホルモンです。
食べる時ににドーパミンが出る
美味しいものを食べたとき、ドーパミンは2回放出されるそうです。
ドイツのマックスプランク研究所というところで行った研究によると、
- 食べ物を口に入れた時
- 食べ物が胃に到達したとき
のそれぞれのタイミングでドーパミンが分泌されることが分かっています。また、食べ物をみて、その食べ物を食べたいと強く望むほど、ドーパミンが多く放出されます。
美味しそうだなと思って食べ物を見ているとき、口に入れた瞬間ドーパミンが放出され幸福感を感じるわけです。また胃に達したときもう一度幸福感を感じるドーパミンが放出されます。
食べるだけでドーパミンが出るのですから、美味しいものを食べた後、幸福感を感じるのも頷けます。
落ち込んだり悲しいときでも美味しいものを食べると、脳内でドーパミンが分泌されるので元気がでます。
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生きる意欲や喜びなどでドーパミンが分泌される
ドーパミンは美味しいものを食べたとき以外にも分泌される事があります。
- 自分の目標を達成したとき
- 他の人にほめられたとき
- 感謝されたとき
等にもドーパミンが分泌されます。
自分のやりたいことや目標に結果が出ることで喜びを感じるのです。
また、人のために働きたい、役に立ちたいなどと思うのも感謝されたり、ほめられた事でさらに意欲を増していく事につながるからです。
1-2.セロトニンは精神を安定させるホルモン
幸せホルモンの2つめはセロトニンです。セロトニンは、脳と腸の両方で分泌される神経伝達物質です。
ステーキを食べると幸福感でいっぱいになる
美味しいステーキを食べた後は、美味しかったという満足感と幸福感でいっぱいになりませんか? 特に美味しいお肉を食べたとき、私は翌日になってもステーキ美味しかったなと余韻に浸ってしまいます。
実はステーキにはセロトニンをつくる材料になる、トリプトファンという成分が多く入っています。トリプトファンは、体内で自然に生成することができないので、肉などの食事から摂取しなければなりません。
トリプトファンは、牛肉・豚肉・レバーに多く含まれています。だからステーキを食べるとセロトニンが多く分泌され、幸福感と満足感で満たされるのです。
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セロトニンが分泌されるタイミング
セロトニンは脳と腸で生成されますが、その体内にあるセロトニンの割合は圧倒的に腸に存在しています。体内にあるセロトニンの割合は腸に約90%、脳に2%、血中に8%となっています。
セロトニンが分泌されるのは
- 楽しいとき
- 好きな事に夢中になっているとき
- 睡眠中
- 日光を浴びたとき
- 深呼吸をしたとき
- 食べ物を噛んでいるとき
等です。
セロトニンがの生成には太陽の光が必要
セロトニンの生成に必要なのは、太陽の光です。1日15分~30分、日光浴をしたり、散歩をすると、セロトニンが生成され、美味しい食事の後は幸せな気分になれます。太陽の光の中で大きく深呼吸するのもオススメです。とてもさわやかな気持ちになれます。
1-3.安心感・癒やしのオキシトシン
3つめの幸福ホルモンはオキシトシンです。
元々は出産・育児の時に分泌されるホルモンとして知られています。オキシトシンは、安心感を与る癒やしのホルモンといわれています。
オキシトシンは、脳内の視床下部で生成され、下垂体後葉から分泌されるホルモンです。神経伝達物質としての働きもあり、ストレスの軽減や記憶力の向上といった効果もあります。
オキシトシ分泌されるとき
- スキンシップをしたとき
- 感動したとき
- 楽しく食事をしたとき
などに分泌されます。
小さな子どもがお母さんに抱かれたとき、恋人と手をつないだときなど好きな人とのスキンシップは、幸福感でいっぱいになります。
恋人だった夫との記憶は薄れてしまいましたが、子どもたちが小さかったとき、子どもと手をつないだり抱いている時、なんとも表現しがたい安らぎと安堵感を感じたものです。
幸福ホルモンが多く分泌されると、心は平穏になり幸福感に満たされます。美味しいものを食べるとこの三つの幸せホルモンが同時に分泌されるので、幸福感に満ちあふれるのです。
2.美味しいものを食べても幸福感を感じられないこともある!
美味しいものを食べているはずなのにちっとも食事が進まない、食欲がないのは、幸福ホルモンがあまり分泌されていない時です。
- 食事を一人で食べている時
- 食事の席に苦手な人がいる時
- 食事の研かケンカや口論をして雰囲気が悪くなっている
- 体が疲れている
- 体調を崩している
このようなときは、胃腸が鈍くなり幸福ホルモンの生成が抑えられてしまいます。人は緊張すると胃腸が鈍くなります。特にセロトニンは、90%が腸に存在するので敏感に反応し、影響を受けます。
そのため、どんなに好きな食事でも、食事が進まなかったり、味覚が鈍くなり、美味しいという満足感や幸福感を感じられなくなるのです。
3.まとめ
嫌なことがあるとやけ食いすると言いますが、好きなものを食べると幸せホルモンの効果で心が落ち着くのかもしれません。食べる事や寝ることは生きるために必要な事ですが、実は心を安定させ幸せを感じさせてくれるものなのです。
自分へのご褒美は、ダイエットも糖質も気にせず美味しいものを思い切り食べる事なのかもしれませんね。でも、健康を考えて毎日自分へのご褒美はやめた方がいいでしょう。
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