毎年6月の末に、山形のさくらんぼ農家にお願いしている「佐藤錦」が届きます。小さな実なのに少し値ははりますが、うかうかしているといつの間にか市場から姿を消してしまうので、毎年農家から購入しています。
宝石のような愛らしい姿は、さくらんぼの一番の魅力です。日本のさくらんぼは、上品な赤い色で、そんなに大きさはないのに宝石のような光沢があります。
さくらんぼの収穫期はそれほど長くないのか、うかうかしていると次の品種が店先に並び、気がついてみるとさくらんぼは売り場から消えています。甘くて、ちょっと酸味があるさくらんぼですが、あの小さな実に栄養はあるのかな?とふと思いました。
意外にもさくらんぼは、小さいのにしっかり栄養があり、健康効能があります。あまり栄養と関係なさそうなさくらんぼですが、しっかり栄養効能がある事をご紹介しますね。
目次
1.さくらんぼは一粒一粒の栄養バランスが良い食材
さくらんぼは、全体の重さが約9gから13gで、一粒のカロリーは、約5kcalです。さくらんぼに含まれるそれぞれの成分量は多くはありません。
全体的には、糖質、カリウム、鉄、リンなどのミネラル、ビタ。ミンA、ビタミンC、ビタミンB1,B2等の栄養を少しずつバランス良く含んでいます。
1-1.さくらんぼの糖質は活動エネルギーになるブドウ糖!
さくらんぼの主な成分は、体内への吸収率が高いブドウ糖が含まれています。ブドウ糖はすぐに体内に吸収されます。
ブドウ糖は脳の働きや筋肉運動を促す人間の活動エネルギーになります。特に運動をするときや集中力が必要なとき、ブドウ糖を取ることで短時間で効果が期待できます。
ブドウ糖は糖質が消化吸収してできるもので、小腸から吸収されて血液中に入り、全身にエネルギーを届けます。
筋肉を正常に動かすのもブドウ糖の働きの一つです。ブドウ糖は、体内で貯蓄ができないので、食べ物から取り入れる必要があります。ブドウ糖は糖質のなかでももっとも体の中に吸収されやすい糖です。また脳のエネルギーになるのはブドウ糖だけです。
1-2.健康効能が多いさくらんぼのミネラル!?
さくらんぼにはリン、カリウム、鉄分などのミネラルが含まれています。
さくらんぼは鉄は含有量が多く美肌効果も
さくらんぼはミネラルのなかでも特に鉄分を多く含んでいます。鉄分は不足すると貧血になります。さくらんぼには増血作用のある鉄分が多く含まれています。
鉄は貧血防止だけではなく、たんぱく質の代謝を促進させます。肌のターンオーバーを活性化させ、美肌効果の期待ができます。
また鉄は情緒の安定を図る効果があります。イライラしている時には鉄を取ると気持ちが落ち着きます。また、さくらんぼには鉄分を吸収するビタミンCも多く含まれていますので、効率良く栄養分を取ることができます。
カリウムが豊富なので高血圧予防が!
さくらんぼには約4%のカリウムが含まれています。カリウムは日本で生産されているさくらんぼのほとんどの品種に含まれている栄養素です。
カリウムは細胞の浸透圧を維持調整する働きがあり、生命の維持活動に欠かせない役割を担っています。人間の体内にある塩分を体外に排出する働きを持っています。そのため血圧を下げる栄養素です。カリウムは高血圧の予防に効果的です。
またさくらんぼは利尿作用の効能があり、顔や足のむくみ、慢性腎臓炎を抑える効能もあります。
抗酸化作用のあるポリフェノールを含んでいる
さくらんぼの実が赤いのは、ポリフェノールを含んでいるからです。特にアメリカンチェリーは、全体が深い赤であの色はアントシアニンという栄養色素が多く含まれています。
ポリフェノールは、植物が光合成によって生成する濃い抗酸化物質のことです。ポリフェノールの持つ抗酸化作用は人間の体内で生成される活性酸素を取り除いてくれます。
活性酸素は体内の脂質を酸化させ、過酸化脂質と呼ばれる物質に変える事で、免疫機能の低下や老化を引き起こします。
さくらんぼにはアントシアニンやケルセチンというポリフェノールが含まれています。ポリフェノールは悪玉コレステロールの増加を防ぎ、血管を丈夫にしてくれます。そのため動脈硬化や心疾患などの生活習慣病を予防してくれます。
また強い抗酸化作用により、老化を抑制してくれる効果もあります。また、ケルセチンは、アレルギー症状の原因でもあるヒスタミンを抑制する効果があるといわれています。
さくらんぼのミネラルビタミンは疲労回復に効果
さくらんぼにはビタミンやミネラルが含まれています。これらは、人の疲労回復を大きく手助けします。さらに食欲や血行の促進、美肌効果、疲れ目にも効果があります。
さくらんぼの酸味は有機酸
さくらんぼの品種によっては酸味が強い物があります。さくらんぼの酸味は、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸などの 有機酸が栄養成分として含まれています。
有機酸は、果実に多く含まれている酸です。腸内細菌のバランスを整える働きがあります。また、大腸の中の悪玉菌を抑える力があります。
2.さくらんぼの食べ過ぎは注意が必要!
2-1.口の中に違和感!さくらんぼアレルギーかも!
さくらんぼは小さな実なので、つい手が伸び食べ過ぎてしまうことがあります。しかし、さくらんぼを食べたとき、口の中がピリピリと違和感を感じる事があります。喉がかゆくなったり、腫れたりと風邪でもないのに口の中に違和感を感じます。
さらに体にじんましんのような物が出てくることもあります。その場合はさくらんぼアレルギーを疑った方が良いかもしれません。さくらんぼに限らず果物を食べた後に症状がでるアレルギーです。
深刻なアレルギー症状を起すことはないといわれていますが、食べ過ぎには注意が必要です。さくらんぼに限らず、リンゴやももなどにも同じようにアレルギーが起こることがあるそうです。
2-2.さくらんぼは食べ過ぎると消化しにくい
さくらんぼの食べ過ぎは、アレルギーを起すだけではありません。さくらんぼの糖質や鉄分は消化しにくいので食べ過ぎには注意が必要です。
食べ過ぎると腹痛や下痢を起してしまうことがあります。
3.まとめ
宝石のような赤い実のさくらんぼ。食べると甘くほんのり酸っぱい味がなんとも言えません。あの小さな実に元気なるブドウ糖が多く含まれ、さらには多くの栄養素がバランス良く含まれています。小さな実にぎゅうっと詰まっている旨味と栄養。
さくらんぼ狩りに行って鈴なりに赤い実が付いているのをみるとワクワクしてしまいます。さくらんぼの収穫期は短く、また生の実はほかの果物と違って1年中食べる事ができるわけでもありません。旬の時期にさくらんぼを楽しみたいですね。でも食べ過ぎにはくれぐれも気をつけてくださいね(*^▽^*)
商品内容・山形県産 さくらんぼ佐藤錦 秀L玉 1kg バラ詰め 化粧箱入り
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