3月の下旬から始まる桜前線。毎年美しい桜を見るため、多くの人が日本列島を移動します。私は子どもの頃は、パームルツリーばかりのカリフォルニアで育ちました。日本へ帰国したのは、小学校の5年生の時です。私が帰国したのは札幌。
札幌の桜は大きな花でいわゆる葉桜です。それも3~4日しか咲いていなくて「これが日本で有名な桜か~」と思いました。たぶん、子どもの私にはうまれて始めてみた桜がすごくきれいな花に見えたと思います。(*^o^*)
大学を卒業し、本州で暮らして日本の誇るソメイヨシノを始め多くの桜を見たとき、「桜ってこんなに美しいの?」とあらためて桜を知った感じでした。そして、種類の多いのにも驚かされました。また、葉が後から出るのを知った時はショックでした。
約1ヶ月半ぐらいの期間、日本のどこかで桜を見られるのもすごい事だとあらためて思います。日本の春をいっせいに華やかにする桜前線!コロナ禍で今までと同じというわけではないでしょうが、桜を楽しみにしている人も多いと思います。
桜は桜ご飯や桜湯などで食べられるものもあると言うことは知っていました。しかし、実は肌にとても良い効果があることを知り、調べてみました。今回は桜がとても肌に美容効果があると言うことをご紹介します。
【目次】
1.八重桜の花びらから抽出される桜のエキスとは?
1-1.桜の花びらのエキスは八重桜の関山のエキス!
関山は食用にも使われている桜
日本には約300種類以上の桜の品種があるそうです。その中でも関山と呼ばれる品種の八重桜があります。桜の花のエキスは、この八重桜の関山の花びらから抽出されるエキスです。
関山はどの桜の品種よりも病害虫に強く、強健だといわれています。八重桜は全国で見られますが、関山は八重桜の一種です。
関山は、とても美しい花を咲かせます。本当に美しい八重桜の花なのですが、実は観賞用だけではなく食用としても栽培されているそうです。桜湯、和菓子、桜ご飯、お吸い物などに好んで関山が使われるようです。また桜餅の葉にも関山の葉が使われることが多いようです。
花びらのエキスには抗糖化作用がある
八重桜の関山から抽出されるエキスは、老化の原因である糖化を防ぎます。糖化とは老廃物が糖と結合することをいいます。
糖化するとAGEsといわれる終末糖化産物という物質ができます。このAGEsで肌のハリや潤いに必要な物質の分解を促す作用があるため、老化を進ませる原因になります。老化を勧める糖化を抑える抗糖化作用があるところから、美容効果があるといわれています。
1-2.桜の花のエキスには美肌効果の成分が!
花びらエキスには老化を抑制する抗糖化作用が!
関山の花びらから抽出されるエキスには、カフェオイルグルコースやケルセチングルコシドという配糖体が含まれています。配糖体というのは、糖の反応性の高い部分に糖以外の物質が結合している物の総称です。
配糖体が含まれていることで老化を促進させるAGEs(糖化最終産物)の産生を抑えることができるそうです。
花びらエキスはコラーゲンの先生を促進する
コラーゲンは元々体の中にある一つです。皮膚や筋肉、骨などあらゆる部分に含まれていて細胞と細胞を結合し、体をしっかり構成するために必要なものです。体に酸素や栄養を供給し、老廃物を排出する機能もあります。
しかし、25歳を過ぎるあたりから体内で新しく作られるコラーゲンが減少します。コラーゲンが減ると皮膚にたゆみやしわ、白髪が生えてきます。また、高血圧、骨粗鬆症、関節炎、老眼、動脈硬化などになります。
桜の花エキスはコラーゲンの産出を促進する効果があります。そのため、桜の花のエキスを加えたときには、コラーゲンの産出が増加していることが実験で分かっているそうです。
2.桜の花びらのエキスの美容効果とは?
2-1.桜の花びらエキスには糖化を防ぐ効果がある!
すでに述べたように桜の花びらのエキスには糖化を防ぐ効果があります。では、具体的に糖化を防ぐことでどんな効果があるのかをご紹介します。
糖化を防ぐことでAGEsの産出を減らす
老化の原因として酸化があります。酸化は物質が酸素と化合して電子を失うことをいいます。さび付きとも言われ、物がさびる様子を想像してもらうとわかりやすいかもしれません。
酸化と並び老化の原因には糖化があります。糖化は体の中で余分なたんぱく質の老廃物と糖が結合することで、そのたんぱく質が劣化してしまう現象をいいます。桜の花びらのエキスには、糖化を防ぐ効果があります。
糖化するとたんぱく質と糖が結合し、AGEsと呼ばれる老化を促進する物質が作り出されます。このAGEsが増えてしまうとすでに存在している正常なコラーゲンやエラスチンという美肌成分の分解を促進してしまいます。
たとえば炊きたてでホカホカしていた白いご飯が時間が経つと色が黄ばみ、ご飯が硬くなっていくのを想像してみてください。それと同じ事が体内で起こっているのが糖化です。
人間の体には60兆個の細胞から成り立っています。その細胞はたんぱく質から構成されています。糖化が促進すると老化促進物質であるAGEsが大量に発生します。そのため、たんぱく質が変性し劣化します。
体を構成する約30%はコラーゲンです。肌だけでみるとコラーゲンは約70%を占めています。もし体内のコラーゲンが糖化されると肌は、硬く弾力のないものになってしまいます。
やっかいなことにAGEsは、20歳代~60歳代までに約3倍に増えます。さらに一度できると分解されにくい物質といわれています。血液中の糖の濃度が高ければ高いほど、糖化は促進されるといわれています。
桜の花エキスは、AGEsの産出を減らし、糖化を抑制する働きがあるため、老化の抑制に効果的な成分です。
糖化による動脈硬化を予防する効果がある
実は糖化は動脈硬化を引き起こす原因になります。動脈硬化の原因の多くはコレステロールや中性脂肪がたまってしまうことで、血管が硬くなり、弾力性や柔軟性を失うことで起こります。
さらに糖化によっても血管が硬くなり、劣化するため動脈硬化が促進されるようです。動脈硬化が進むと心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まります。
桜の花びらエキスが血管の糖化を防ぐことで、これらの疾病を予防する事ができるようです。
桜の花びらエキスによる抗糖化作用で美肌効果がある
肌は、コラーゲンやエラスチンなどのたんぱく質でできた繊維で、肌を内側からしっかり支えられています。そのため肌はハリや柔らかさを保っていられます。
肌で糖化が起こるとAGEsを分解するため、コラーゲンやエラスチンの分解酵素が分泌されます。ところがこの分解酵素は、AGEsだけではなくコラーゲンやエラスチンなども一緒に分解してしまいます。
それによりハリや弾力がなくなり、しわやたるみが増えて老化現象が進みます。桜の花びらのエキスの抗糖化作用により、皮膚細胞のダメージを抑えるだけではなく、柔らかく弾力のある肌を保つ効果があります。
桜の花びらのエキスにより、糖化を抑えられるだけではなく、コラーゲンの生成を促します。
桜の花びらによる抗糖化作用により、コラーゲンやエラスチンの生産量が低下したり、劣化することがなくなります。結果的にコラーゲンの生成を促進してくれるため、肌にハリや弾力が出るのです。
2-2.桜の花エキスにはメラニンを抑制する美白効果!
桜の花びらエキスには、メラニンを抑制する美白効果が期待できます。実は紫外線を浴びた際にできるシミには多くのAGEsがあります。
桜の花びらのエキスは、AGEsの生成を抑制するだけではなく、肌のシミやくすみ、ソバカスの原因になるメラニンを生み出すチロシナーゼという酵素の働きを直接止める作用があります。
メラニンを生み出す酵素のチロシナーゼを直接止めるため、メラニンの生成を抑制できるので、美白にたいしても効果的だと言えます。
3.桜の花が持つ香りの効果!
桜の花にの香りには様々な効果があります。
- 抗菌作用
- 鎮静作用
- 血圧を下げる
- ぜんそく症状の緩和
- 二日酔い防止
- リラックス効果
これらの効果に加え、体の免疫力を高めてくれる効果も期待できそうです。
また桜湯などの桜は塩漬けされていますが、塩漬けにより香りは通常より強くなっているそうです。ストレスの多い春先ですから、咲き誇る美しい桜の花を見ながら一緒にほのかな香りを楽しんでみるのもいいかもしれませんね
4.まとめ
桜は日本書紀にでてくる美しい地の女神「コノハナノサクヤビメ」から語源が取られたといわれています。コノハナノサクヤビメはアマテラスの大御神の孫「ニニギニミコト」が天孫降臨の時に見初めた女性です。
日本人は桜をこよなく愛し、慈しんできました。種類も多く春は日本列島桜一色という感じなのですが、今回ご紹介した桜の花びらのエキスは、関山というたった一種類の桜の美容効果です。ほかの桜はまだよく分からない物もあるそうです。
糖化を防ぐ効果が認められている桜の花びらのエキス、気になる方はぜひ試してみてはいかがでしょうか?
日本製 HiROSOPHY ヒロソフィー 桜Cクリーム(ビタミンA・E・C配合クリーム) 40g 【yst-1066945】【APIs】