現代社会に欠かせないほど、生活の中でありとあらゆる場面に必要なスマートフォン。いわゆるスマホが世の中に普及し始めたころから、生活の様式がドンドン変わり、今ではパソコンより手軽なスマホは生活の必須アイテムになっています。
ネット社会の時代いつで場所を選ばずネットを見ることができ大変便利です。そのため、スピーディに情報を得る事もできますし、必要な情報を発信することもできます。
しかし、こうしたスマホの普及に対し、たびたび警鐘を鳴らす声も多く聞こえてきます。特に幼児にスマホを見せるスマホ育児には、厳しい声もあげらています。また、子守代わりにスマホを与え、自分の時間を使う若い母親などを問題視する人たちもいます。
子育ては、子どもが急激に成長する時期に親とこどもが大きく関わる必要があります。その時期に、子どもにスマホを預けてしまってもいいのでしょうか?
今回は幼児とスマホの関係や、特にスマホ子守について問題などをご紹介します。
【目次】
1.スマホで子守!成長期の幼児に与える影響とは?
1-1.幼児がスマホを利用した子守や育児の実態とは?
2013年12月に日本小児科学会が「スマホに子守をさせないで」と呼びかけるポスターをつくり、約5万枚を全国の保育園や委員に配布しました。
スマホ子守とは、親が絵本の読み聞かせや散歩、会話などの子守をする代わりに、スマホの動画やゲームアプリをつかわせることです。
母親は子どもにスマホを与えることで、自分の時間を作ることができ、仕事や家事、友人との会話なに時間が使えるようになります。
「子どもたちのインターネット利用について考える研究会」という研究機関が、スマホ育児に関する調査結果では次のような結果が出ています。
幼児のスマホ使用
1歳児の41.8%
2歳児の56.0%
4歳児の62.5%
4歳で6割を超える子どもたちが、何らかの形でスマホを使用していることになります。
1-2. スマホで子守!会話が苦手、言葉の発達に不安が!
親とのコミュニケーションは会話の始まり
子どもは何も話をしないうちから、母親や周りの大人の言葉を聞いて、言葉を覚えています。特に母親の声には反応し、褒められたりあやされると時には大きな声を立てて、笑います。また、泣いているとき、声をかけてもらうと泣き止みます。
親との無言のコミュニケーションは、生まれた時から始まっているのです。子どもが「にゃんにゃん」というと、母親は「にゃんにゃんだね。」と答えます。単語だけれど子どもとのコミュニケーションは成立します。
私はアメリカで育ちましたが、親が話す日本語でも笑い、近所の人たちが来て英語で話しかけても笑ったそうです。小さくても日本語も英語もどちらも言語としてキャッチしていたようです。これがいわゆるバイリンガルの仕組みなのだろうと思います。
アメリカで多くの人に声をかけられたおかげで、英語を聞く耳と日本語を聞き分ける耳ができました。また、アメリカで親が日本語を話し続けなければ、日本語も上手になったかどうか分かりません。多くの人が私とコミュニケーションを取ってくれたおかげだと思っています。
さて、無言の中で始まるミュニケーション、単語だけの会話と少しずつコミュニケーションが進化していきます。しかし、突然親子の会話を減らし、スマホに子守をさせると親子の会話の時間が減っていきます。
スマホを育児に使い、スマホによる子守を常態化させると、子どもはだんだんと親とも目を合わせなくなるそうです。それだけではなく、親と会話をしなくなったり、親と遊ぶことより、スマホで見られるコンテンツを優先するようになるのです。
生まれてきた子どもは、親と自分の狭い世界から人生がスタートします。この狭くて非常に安心した家庭の中から、子どもは親とコミュニケーションを取ることを学びます。子どもの会話の相手は母親や父親です。子どもにとって会話を始めて習得する相手は親なのです。
十分なふれあいの中で、子どもは親から多くの言葉をかけられ、それに答えていく事を覚えます。親とのコミュニケーションは、幼児にとって会話の始まりであり、会話を学ぶ時期なのです。
スマホで子守!言語の発達に不安が!
子どもにスマホばかりを見せて、親と会話をする時間が減ると、直接会話を親子でキャッチボールしないため、言語の発達が遅れると不安視する声が上がっています。子どもが言葉を理解するのは、親からの繰り返しの語りかけにより、言葉を理解しようとします。
スマホばかり見ていると、一方的に流れてくる音は理解しても、うまく自分で表現したり、言葉を発したりできなくなる可能性があります。言語発達に不安がある上、コミュニケーションも上手にとれなくなっては、就学時以降大変子どもも親も苦労することになりかねません。
こどもが上手に言語を学ぶ方法は親の語りかけや、親が本を読み聞かせて一緒に絵本を楽しむような自然なふれあいが必要です。
2.スマホで子守や育児をすると身体にも影響が!
スマホで子守や育児をすると、言語やコミュニケーションに不安が出てきますが、それだけではなく、身体にも大変な影響があります。
2-1.就学前の乳幼児は目の発達に大事な時期
乳幼児の目は視力、眼球運動、ピント合わせが発達する
生まれた時視覚は、未完成な状態です。しかし、物をみて刺激を受けることで視覚が発達します。うまれたばかりの新生児は、ほとんど見えず、明るいか暗いかぐらいしか分からないそうです。
日常生活の中で、いろいろな物を見ることで、2歳で視力は0.5ぐらいまで発達します。5歳で約8割の子どもが視力1.0に達します。こうして見てみると幼児期の散歩で自然を楽しんだり、絵本を見たりする事がとても大切な時期だと言うことが分かります。
ただ、子どもが小さいので、この時期の子どもが問題なく目の発達をしているのかどうかを判断するのは、とても難しいそうです。就学前の乳幼児は強い「遠視」「近視」「乱視」があったりするそうです。また、目の位置がずれている「斜視」になっていると視力の発達が起こらず、「弱視」になってしまうそうです。
子どもの目の発達を促すのにもっとも良い方法は、外で遊ぶことです。6歳ぐらいまでは、視力だけではなく眼球運動の能力が育つ時期です。
広い場所で体を動かして遊ぶ特に、遠くを見たり、近くを見たりします。すると体の動きに合わせて目も使われます。自然とピントを合わせたり、いろいろを見ることで眼球運動を行います。そのため視力だけではなくピント合わせ、眼球運動の発達も促すことになります。
スマホで目の発達を阻害する可能性がある
スマホを見ていると体はまったく動かず、眼球運動も限られた狭い範囲でしか行われません。赤ちゃんの時から、スマホばかり見ているとピント合わせや眼球運動の発達を阻害する可能性があります。
ピント合わせや眼球運動は、就学したとき本を読んだり、黒板を見て文字を写すなどの動作に必要なことです。また最近、子どもの近視が増えっているそうです。親の遺伝だけでは説明が付かない部分もあるようで明らかにスマホが関係していると思われています。
また、スマホからは、ブルーライトの光を浴びます。子どもの場合、スマホと目の距離が近いため、ブルーライトの影響がでています。睡眠障害で小さな子どもでも夜遅くまで起きていて、昼は眠たいなどの問題を生じています。
2-2.画面をスクロールできるのに本がめくれない
わずか生後8ヶ月の子どもでも、スマホを与えると指で画面をスクロールする動作をおぼえるといわれています。小さいときから、スマホに慣れ親しみ、本を読んだりあまりしないで成長したため、本や雑誌がめくれない子どもがいるそうです。
本をめくる動作を覚えず、画面をスクロールする動作ばかり行ったために、信じられないような事が起こっています。そのうち、本をめくるという動作が人間はしなくなるのでは・・・と心配になります。
2-3.スマホが脳の発達を妨げる不安
若い親が、子育てをするとき、安易にスマホを見せ続けるのは本当に危険な気がします。特に健康や思考力に悪影響を及ぼす可能性は否定できません。
子どもがスマホを見ているとき、前頭前野への血流が下がり、これが脳の発達を妨げることになります。そして使用時間を増やす毎に、子どもの学習能力や思考力に影響が出ると懸念されています。
確かにスマホを見せておくとおとなしくなるので、親は子どもについ見せてしまうのでしょうが、子育ての時期はそれほど長いわけではありません。まして、就学前の小さな子どもは無邪気に甘えてくれます。
子どもの子守や育児にスマホではなくぜひ大好きな本を見つけてあげてほしいと思います。ブロック遊びや積み木遊びなども脳を刺激し、指でさわることでいろいろな感覚を感じ取ります。スマホは決められたものを親と一緒に見るようにする事をオススメします。
3.まとめ
決まったものだけといっても、忙しいときや、自分がやりたいことがあると子どもに騒がれると気が散り、イライラもします。おとなしくなるからとついスマホを出して見せてしまうのも分からないではありません。便利な情報も多く、子育てに悩むときにも多くの情報で、救われることがあると思います。
しかし乳幼児には、リスクが大きいので、スマホを子どもに見せるのは最小限にした方がいいと思います。それより、大きくなるとなかなかできないスキンシップをたっぷりし、楽しい遊びをたくさん一緒にしてあげる事の方が子どもにはうれしいことだと思います。
小さいときこそフォニックスをしっかり身につけるとおとなになっても英語が上手に話せます。ママやパパと一緒に受講して、家族で話題を共有するのもいいかもしれません。
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