最近、市販の飲料水売り場をみると実に多くの水が並んでいます。単にミネラルウォーターと言ってもどれがいいのか悩むことがありませんか?
私は、なんとなくボトルに書いてあるラベルの絵とかラベルの色で選んできます(~_~;)本当のところ何がいいのかよく分からないというのが本音です。最近、水道水を飲むという話もあまり聞かなくなりました。
水道水は、飲めないのでしょうか?これからだんだん暖かくなり、汗ばむシーズンになってきます。暖かくなりと水分補給が今よりも、もっと必要になります。
水分補給というときは、主に水を飲むことを指し、コーヒーや清涼飲料水は水分に入らないそうです。だから、どうせ水分補給で水を飲むのなら、安全でおいしい水を飲みたいです。今回はおいしい水とはどんなものか、水道水は安全なのか等をご紹介します。
【目次】
- 1.水の硬度とは?水の味はPHで違う!
- 2.水道水は安全!味がおいしくない時おいしく飲む方法とは?
- 3.ミネラルウォーターと天然水は水源が一緒?
- 4.健康効果が期待できるアルカリイオン水と海洋深層水
- 5.まとめ
1.水の硬度とは?水の味はPHで違う!
水の硬度というのを聞いたことがあると思います。硬度ってなんなのでしょう!日本の水は軟水で、外国は硬水が多いと聞きます。軟水と硬水は硬度に関係あるのでしょうか?
1-1.水の硬度にはミネラルの量が関係ある!
よく軟水と硬水と聞きます。実は、硬度によって軟水と硬水が決まるのです。硬度は水に含まれるミネラル分でカルシウムやマグネシウムの量を表したものです。硬度の高い水はミネラル分が多く含まれて「硬水」、硬度の低い水は「軟水」になります。
WHO(世界保健機構)では、以下のように硬度を分類しています。
WHO資料 ”Hardness in drinking -water ”より
軟水 60未満
中程度の軟水 60以上120未満
硬水 120以上180未満
非常な高度 180以上
ただし、日本では、一般的に硬度100以下を軟水、101以上を硬水と分類しています。
水の性質は地形や地層で変わる!日本の水の特徴!
水の性質は地形や地層によって大きく変わります。日本の水は軟水、ヨーロッパの水は硬水が中心となっています。
日本の地層はミネラルの少ない火成岩が中心です。山の傾斜も急なので雨水は、短時間で海まで流れていきます。そのためミネラルが水に溶け出す量が少ないため、軟水が多くなります。
一方ヨーロッパは、ミネラルを多く含む堆積岩が主な地層になっています。さらに地形の傾斜が緩やかなため、雨水は地層にゆっくりと浸透して、ミネラルを吸収します。だからヨーロッパの水は硬水になります。
軟水と硬水の特徴!くせがないのは軟水!
軟水は一般にまろやかな味だといわれています。特にクセがないので、誰でもすぐに飲めます。また、料理にも飲料にも適した水です。
硬水は硬度が高くなるほど苦味などの癖が強くなります。硬水は、微妙な味付けをする和食には向きません。また。を多量のミネラルが腎臓に負担かけます。多量に飲むと、下痢を招くことになります。
外国に行って良くお水を飲んでお腹を壊した話を聞きます。外国は硬水が多いのですが、普段どこにいても安心して飲める水を飲んでいる日本人が、日本と同じ感覚で水道水をがぶ飲みし、お腹を壊してしまいます。
硬水を飲むときは、飲み方に注意が必要です。しかし、硬水は硬い肉を軟らかくする効果があります。洋風の肉の煮込み料理にはピッタリです。
1-2.水の種類は7種類ある!それぞれの主な特徴
水の種類は驚くことに7種類あるそうです。一言で「水」といっても成分が違うため味も変わります。
主な水の種類
- 水道水
ダムや井戸水などが利用されています。そのまま飲むのではなく、ろ禍・殺菌・消毒し飲めるようにされた水です。PH5.8から8.6と規格が決められています。
- ミネラルウォーター
ミネラル分を含んだ水です。主に天然水を原料にしたものと、ミネラルを添加した加工品があります。
- 炭酸水
炭酸ガスを含んだ水です。
- RO水
純水の一種で、RO膜処理により不純物がろ過された水です。純水とは、不純物を除去した純度の高い水です。水は通常「物を溶かす力が強い」といわれています。その水から不純物を取り除くか、ほとんど取り除かれた水のことをいいます。RO水は、通常飲用のほかに料理にも活用されます。
- 精製水
純水の一種で、蒸溜などの方法により、塩素やミネラルなどの不純物を除去した水です。化粧水などにも使われます。
水深200メートルより深い所にある海水です。食料品や医薬品などにも幅広く活用されています。
1-3.PHとは何? PHによって味が変わる!
ところで水には酸性・中性・アルカリ性とありますが、これは「PH]の違いによるものです。「PH」は、水に含まれる水素イオンの多さを表したものです。
PHが低ければ酸性、PHが高ければアルカリ性になります。具体的に言うとPH7が中性、PH1~6までが酸性、PH8~14までがアルカリ性になります。
酸性の水は飲むと酸っぱい味がします。逆にアルカリ性の水は、苦味やヌルヌルした感触があります。
お酢は酸っぱいですが、お酢はPH2~3です。また海水はPH7.4~8.1なので弱アルカリ性です。飲み水には中性が適しています。ですから、日本の水道水はPH5.8~8.6と規格が決まっています。
PH9以上の強いアルカリ性の水は、胃酸の作用を弱めたり下痢を引き起こします。飲用は避けた方が無難です。
2.水道水は安全!味がおいしくない時おいしく飲む方法とは?
日本の水道水は主に各地の川から引いた水やダムの水を殺菌消毒してつかっています。従って、地域によって水道水の味が違うこともあります。
2-1.水道水の水源!水道水は飲んでも安全?
水道水の主な資源とは?
水道水は水源から取水搭へ送られます。それから給水所へ行き、家庭の水道になります。主な水道の水源は、川、ダム、井戸水等ですが、日本はダムを水源としているところが多く、約半数はダムの水源に依存しています。
水道の水は飲んでも安全?
日本は水道水の安全性を確保するため、水道法による水質基準が決められています。この基準は1958年に制定されました。時代を重ねて改定されてきています。水道基準は3段階に分かれています
- 水質基準【51項目】
水道事業者などに性格に基準を守る義務・検査義務が課されています。
- 水質管理目標設定項目【26項目】
今後水道管理上注意すべき項目として設定されているもの
- 再検討項目【47項目)
最新の知見により常に見直しを図っていくもの
意外と多くの決まり事があり、実は日本の水道水は世界一安全だといわれています。しかし最近は、水道水はおいしくないと思われ、次第に飲まない方が安全だという考えが広まっているような気がします。
2-2.水道水は塩素の臭いが!?水道水をおいしく飲むための工夫
水道水には消毒効果を保つため、残留塩素(カルキ臭)の臭いや味が気になるという人もいます。特に朝一番の水や長い間留守にした後は、水道水に塩素が長くたまっているため、臭いや水の色が気になるかもしれません。
特に長期間使われなかった水道にはさびや不純物が混入している可能性があります。飲み水にする場合はバケツ1杯ほど、蛇口から水を流してから使うといいでしょう。
水道水をおいしく飲むためには?
- 沸騰させる
沸騰させてから使うとカルキが抜け、むしろ柔らかい水になります。沸騰するときはやかんにふたをしないで、5分から10分沸騰させます。
- くみ置きする
くみ置きすると塩素が蒸発し、カルキ臭さがとれます。塩素を蒸発させるためにはふたのない容器に水道水を入れ、一晩おくだけで、塩素の量を半分にすることができます。
- レモンを入れる
水道水にレモン果汁を足すと、塩素が分解され、カルキ臭さがなくなります。
3.ミネラルウォーターと天然水は水源が一緒?
ミネラルウォーターと天然水は、どこが違うかというと、加工の過程に違いがあります。特定の水源から採取された水を沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の処理を行わずボトルに詰めた物が天然水になります。
ミネラルウォーターは、天然水を原料にミネラル分などを加工・調整したものです。つまりミネラルウォーターは、天然水から作られていることになるので、水の水源が一緒だと言えます。
3-1.ミネラルウォーターは4つに分類されている
ミネラルウォーターは、農林水産省が定めている「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」によって4つに分類されています。
特定の水源から地下水を原水として、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の物理的・科学的処理を行わないもの
ナチュラルウォーターの鉱化された地下水を原水としたものです。鉱化とはミネラル成分が水に溶け出したものをいいます。
- ミネラルウォーター
ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質安定のためミネラルの調整、ばっ気、複数の巣源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合などが行われたものをいいます。
- ボトルドウォーター
ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター、およびミネラルウォーター以外のもの
水道水や蒸留水、純水などにミネラルを添加したものが「ボトルドウォーター」のミネラルウォーターとして販売されています。ミネラルウォーターとして販売されていても全製品が天然水ではありません。
天然水に当てはまるのは、ナチュラルウォーターとナチュラルミネラルウォーターだけです。
4.健康効果が期待できるアルカリイオン水と海洋深層水
アルカリイオン水はアルカリイオン整水器という機械で作られます。アルカリイオン水は水道水にカルシウム剤を添加して電気分解を行って作られます。この方法で作られたアルカリイオン水は、胃腸症状の改善に効果があるといわれています。
また一般のミネラルウォーターが山の水に対し、海洋深層水はミネラル分がバランス良く含まれた深海の天然水です。特にマグネシウムを多くふくんでいるのが特長です。マグネシウムは、便秘の解消を促し、糖質や脂質をため込みません。血液の循環をよくする働きもあります。
5.まとめ
一言で水といっても本当にさまざまな水があります。人間の声明に絶対欠かせない水ですが、水を買いに行ったとき、どんな種類の水なのかぜひ確かめてみてください。どんな水でも体には必要ですが、できればおいしくて少し健康効果があるものを選んで飲みたいですね。(^▽^)
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