日本は春になると低気圧と高気圧が交互にやってくるため、寒暖差が激しいのが特徴です。コロナ禍の現代は、リモートワークをしている人や在宅ワークの人も多く、目を酷使している人が大変多いです。
今日ご紹介する天気痛は、天気により頭が痛くなったり、視覚に異常が起きるなど不調を起すものです。天気痛が起こるのはなぜか、またどんな症状がよく見られるのか、その改善策などをご紹介したいと思います。
【目次】
1.天気痛とは気圧による不調!原因は耳の奥のセンサー!
毎日変わりゆく天気の中で「天気痛」は、誰にでもおこる可能性があります。雨が降ると頭痛やめまいが起きるのは、気象による影響を受けた「天気痛」かもしれません。
1-1.「天気痛」その原因は天気の崩れ、気圧の変化による!
気象の変化により、持病が悪化すると言う話を聞いたことがあると思います。気象で起こる体の不調は「気象痛」と呼ばれます。その中でも痛みや気分に障害があるものを「天気痛」といいます。
日本人の約6割が天気痛の自覚があるそうです。特に女性の約8割が天気痛があるようです。最も多い症状は頭痛です。天気痛の半数以上、女性の6割が頭痛の症状があるそうです。春の頭痛は天気痛のせいかもしれませんね。(>.<)
天気痛の発症頻度は平均週2日、約3割が週3回以上の症状があり、天気痛の半数以上が「我慢ができない」と思っているようです。さらに5人に1人は、学校・仕事を休むなど生活に支障が出ています。
天気痛の原因は気圧の変化にあります。気圧は天気の移り変わりとともに変化しています。その変化を感じるセンサーが、耳の奥にある内耳だと考えられています。
耳の奥にあるセンサー内耳が気圧の変化を感じる!
天気痛は、耳の奥にある気圧センサーの内耳が気圧の変化を感知すると、過剰反応します。それによって自律神経のバランスが乱れるため、様々な不調をおこします。
自律神経は、交感神経(体を緊張させる神経)と副交感神経(体をリラックスさせる神経)から成り立っています。内耳が急激な気圧の低下や上昇を感じると自律神経のバランスが乱れてしまいます。
交感神経が活発になりすぎると痛みの神経を刺激して、頭や古傷が痛くなります。一方副交感経が活発になりすぎると、倦怠感や気分の落ち込みを感じます。天気痛が起こりやすい人は、内耳が敏感で、気圧を感じ取りやすい人と言えるかもしれません。
1-2.天気痛の主な症状は視覚の異常と片側の頭が痛い偏頭痛!
天気痛の主な症状は、
- 頭痛
- 眠気
- 吐き気
- 腰痛
- 肩こり・首こり
- 関節痛
- めまい
- むくみ
などがあります。その中でも圧倒的に多いのが頭痛です。特に頭痛でも片側が痛い、片頭痛を訴える人が多いです。
天気痛の偏頭痛が起こる前に現れる視覚の異常とは?
天気痛の前に視覚の異常を訴える人が大変多いそうです像。特に片頭痛の前兆として見られるのが「閃輝暗点(せんきあんてん)」といわれる視覚の異常です。
閃輝暗点は、視界の中心からギラギラした光や模様が徐々に視界全体に広がり、数十分ほどでおさまる症状をいいます。
特に片頭痛の前に起こります。ほかにも色の感覚が変化したり、色が見えい、視界がぼやける、画像が万華鏡のような破砕像、物体が実態より近くに見えたり、遠くに見えたりします。
片頭痛が起こる原因と症状とは?
特に片頭痛は女性に多く、頭痛のほかに吐き気や疲労感を伴ったり、音や光に敏感になったりします。
気圧の変化により自律神経が乱れると、頭痛の原因である血管の拡張の前に脳血管攣縮(れんしゅく)が起こります。脳血管攣縮とは血管が異常に収縮することです。
脳を司る中枢の血管が収縮し、一時的に血の流れが変化するために起こると考えられています。その結果、ジグザグ模様の光が視野の中心部から次第に広がります。この症状は20~30分で消えるそうです。
片頭痛が起こる前に目の症状があるのは、片頭痛のうち約20%ぐらいだそうです。視覚の異常で、見え方がおかしい、ギラギラした物が見えるなどのときは慌てず、静かに休んでいるとおさまるそうです。また、天気痛の場合は、視覚に異常があっても頭痛の症状がでない場合があるそうです。
視覚に異常を感じて少し休むことで症状が消えた場合は、特に治療の必要もないそうです。頻繁に起こる場合は、医師の診断を受けた方がいいようです。
2.天気痛の予防は耳のマッサージと体質改善
天気痛を防ぐためのクスリもあるようです。抗めまい薬や漢方薬の服用などが知られているようです。特に抗めまい薬は、内耳の血行を促し、気圧に対する過剰な反応を抑える効果があります。
しかし、できるだけクスリに頼らずに自分でできる耳のマッサージを紹介します。
2-1.耳のマッサージで天気痛を予防する効果!
耳の血行を良くし、血流の流れを整えるマッサージです。耳周りの血流が悪いと内耳のリンパ液が滞り、めまいや頭痛を引き起こします。「天気痛」が出そうなときはもちろんですが、日頃から行うことで「天気痛」の症状がでにくくなります。
耳マッサージ
朝・昼・晩に1回ずつ、2週間から一ヶ月続けてみましょう。
- 両耳を軽くつまんで上に5秒引っ張ります
- 横に5秒引っ張ります
- 下に5秒引っ張ります
- 耳を横に引っ張りながら、後ろに5回回します
- 両耳の上と下を親指と人差し指で折るようにつまみ5秒キープします
- 手のひらで耳全体を覆い円を書くように後ろに5回まわします。
このほか、耳の後ろにあるツボ(完骨)のあたりにホットタオルやあたたかいペットボトルを当てると良いでしょう。あたたかいので、ゆっくり耳の周りの血行を良くします。お風呂に入っているときなどに耳の後ろをタオルで温めるといいですよ(^▽^)
2-2.天気痛が起こりにくい体質に改善しよう!
天気痛は自律神経に深く関わるため、規則正しい生活を送ることが必要です。特に重要なのが、睡眠と食事です。
規則正しい生活をするために、早寝早起きを心がけることが大切です。さらに睡眠の質を向上させることが自律神経を整えるためには大事です。
自律神経を整え天気痛のストレスに負けない体質に!
体質的に天気痛になりやすい人は、気象によるストレスに負けないように自律神経を整える事が大切です。昼と夜をしっかり区別し、昼は活動的に、夜はリラックスして過ごすメリハリが大切です。
自律神経を整える具体的な過ごし方
- 朝起きたら太陽の光を浴びる
- 毎日朝食を食べる
- 日中に軽い運動をする
- ぬるめの湯で入浴する
- 気象と就寝の時間を規則正しくし、睡眠の質を上げる
寝る1時間前には、パソコンやスマートフォンの使用を控え、照明を少し落としておきます。寝る1時間前にスマホやパソコンの使用を控えることで睡眠の質が向上します。また、入浴は体をリラックスさせ、昼間の疲れやストレスから解放してくれます。
起床後は10分ほど日光を浴びます。太陽の光を浴びると体が活動モードになります。特に食事は大事で、1日3回キチンと取るようにしましょう。なかでも朝食は、自律神経を整えるため特に重要です。また、昼間は軽い運動で体を動かすようにしましょう。
天気痛対策の栄養素と食材
天気痛に負けないよう、体作りも大切です。特に自律神経を整えられるような食材を食べる事で天気痛対策になります。食事は1日3回、特に自律神経を乱さないためには朝食が大切です。
必要な栄養素はビタミンB群、亜鉛、マグネシウム、鉄などです。これらの成分が含まれる食材を積極的に食べるようにしましょう。
- ビタミン B群
自律神経を整え、痛みを和らげてくれます。豚肉、枝豆、うなぎなど
体と心の働きを正常に保ってくれます。牡蠣、ごま、アーモンドなど
体と心の働きを正常に保ちます。油揚げ、豆腐、きなこなど
- 鉄
貧血による天気痛の発症を抑えます。レバー、ほうれん草、アサリなど
3.まとめ
気象が変わりやすい春です。日本人の半数以上が自覚症状を感じている天気痛。実は、耳の奥の内耳が関係していたなんて想像もしていませんでした。友人がめまいで病院に行ったとき、耳の検査をしていたといっていたのですが、その時は何でだろうと思っていましたが、めまいと耳は関係があったのですね(^^ゞ
これからが本格的な春。まだ気候は安定しない日が当分続きそうです。頭痛かなと思ったり、なんとなく目が変(@@;)だと思ったら、天気通かもしれません。天気痛はひどくなると仕事や勉強にも支障が出るようですから、無理をしないで頭が痛いときはゆっくり休んでください。
野菜たっぷりなのに美味しい
白砂糖や人工甘味等を加えずに、甘酒や植物由来のアガベ、フルーツ本来の甘味のみで、
""美味しい""を実現しています。