牡蠣は濃厚な味で、好き嫌いの分かれるところかもしれません。ノロウイルスが生牡蠣から発症する事から、生牡蠣は好きだけど・・・となんとなく尻込みする人もいるかもしれませんね。
しかし、牡蠣に含まれている栄養は、とてつもない栄養が含まれています。「海のミルク」と呼ばれている牡蠣には、本当に多くの効果があります。
「海のミルク」と呼ばれる牡蠣のすごい効果とノロウイルスを心配しないで食べる方法などをご紹介しますね。(^▽^)
【目次】
1.牡蠣が海のミルクと呼ばれるのは栄養満点だから
海のミルクと呼ばれる牡蠣は栄養満点
牡蠣は「海のミルク」と呼ばれているのを聞いたことがあると思います。海のミルクとどうして呼ばれているのでしょうか。それは牡蠣には人が必要とするほとんどの栄養素が含まれているからなのです。つまり牡蠣は栄養満点なのです。
確か中学だったと思いますが、卵とミルクは完全食品と習った記憶があります。卵の方がやや完璧だったと記憶していますが、完全食品は卵と牛乳と覚えるようにと習ったような記憶があります。
牡蠣にはもちろん、たんぱく質、糖質、脂質の基本栄養素が入っています。そのほかに旨味の元になるグルタミン酸やグリシン、アスパラギン酸なども含まれています。さらにはビタミンB、D、E,、Fのビタミン類に、カルシウム、リン、鉄、銅、マンガン、ナトリウムも揃っていて栄養満点です。
牡蠣は消化が良いのですが、それだけではありません。ほかのものと一緒に食べるとそのほかのものの消化を助ける働きもあります。このように栄養満点だから牡蠣は「海のミルク」と呼ばれています。
天気の元のタウリンがいっぱい含まれている
牡蠣の成分のなかでも特に有名なのが「タウリン」です。タウリンは、白血球の中に多く存在します。白血球は、体内の殺菌・消毒・解毒の作用をします。だから、病気やけが、ストレスが多いと体内のタウリンは急増します。
体は増えすぎたタウリンを取り除こうと頑張ります。牡蠣にはタウリンがたくさん含まれていますので、体が元気になるのです。
活動力の元を元気にするグリコーゲン
糖質が体内に入るとエネルギーのもとであるブドウ糖、果糖、乳頭などに分解されて吸収されます。ブドウ糖が肝臓に入るとグルコー源となって蓄えられます。またさらに血液を通して筋肉や臓器に送られていきます。このグルコー源も牡蠣にはたっぷり含まれています。
体を元気にしてくれる器官にあるグリコーゲンを含む牡蠣は食べるだけで筋肉や臓器が元気になっていくのです。
2.牡蠣に含まれる亜鉛の効果が優れている
牡蠣には優れた成分が含まれています。海のミルクと言われるようにあらゆる栄養をバランス良く豊富に持っています。
牡蠣に含まれる主な栄養素
牡蠣には豊富な亜鉛が含まれている
牡蠣1個には、1日に必要な亜鉛摂取量の9割が含まれています。牡蠣にはどの食品にもないほど亜鉛が含まれています。亜鉛の効果はあまり知られていないかもしれませんが、牡蠣が持つ特性である元気の源なのです。
亜鉛が不足すると成長阻害や皮膚炎、味覚障害の原因になります。関節リューマチや糖尿病、貧血の回復にも有効とされています。
元々亜鉛は体内に屋久2000mg存在しています。主に骨格筋、骨、皮膚、脳、腎臓などにある成分です。たんぱく質の合成に関わる酵素の材料として使われます。
人間の体に必要とされている16種の必須ミネラルに含まれています。しかし、亜鉛は体内で作り出すことができないため、食事から摂取する必要があります。
亜鉛の主な働き
- 味覚を正常に保つ
舌には味を感じ取る受容器官の「味蕾(みらい)」があります。亜鉛はこの味蕾の中の味細胞で重要な働きをしています。
味細胞は短期間で、細胞を次々に生まれ変わらせているため、亜鉛を常に必要としています。味蕾の働きを保つには亜鉛が必要なのです。亜鉛が不足すると味覚異常を起します。
- 抗酸化作用
現代では年齢に関係なく増えているコレステロール値や中性脂肪値の高い症状です。これらの症状は、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす原因だといわれています。
亜鉛は、ビタミンAの代謝を促進させます。ビタミンAの抗酸化作用の活性化を促し、過酸化脂質の害を防ぎます。亜鉛を摂取すると余分な脂質が取り除かれます。血管が正常に働くため、皮膚の再生もスムーズにいきます。だから、アンチエイジングや生活習慣病の予防などの効果に期待ができます。
- 免疫力の向上
亜鉛が十分に体内にあると、風邪や感染症にかかりにくくなります。粘膜を保護するビタミンAを体の中にとどめる効果があるため、喉の痛みや鼻水、鼻づまりなどの症状を緩和してくれます。
白血球は、病気を引き起こす細菌を攻撃します。亜鉛は、白血球にも含まれています。けがや病気回復に亜鉛は必要な成分と考えられています。
- 成長に必要な亜鉛
亜鉛とたんぱく質をあわせると全身の新陳代謝が活性化されます。特に成長期の子どもには成長に合わせて必要量が増えるので、亜鉛不足にならないように気をつける必要があります。
- 髪や肌の健康維持に必要な亜鉛
皮膚や髪もたんぱく質からできています。亜鉛を摂取するとたんぱく質の代謝を促すため、肌や髪のトラブルを改善できます。
- 精神安定のために亜鉛は必要
感情のコントロールや、記憶力を保つためには神経伝達系物質が正常に作られて働く必要があります。うつ病は脳の機能が低下し、神経細胞の刺激伝達がスムーズにいかないためと考えられています。
この神経伝達物質を作るに必要なのが亜鉛です。亜鉛が体内に十分あると精神安定や脳の機能を高め、鬱状態の緩和に効果があるといわれています。
豊富なアミノ酸の中でもタウリンの働きは重要
牡蠣にはタウリンというアミノ酸の一種が豊富に含まれています。特にタウリンの働きとして注目を浴びているのが肝臓への働きです。
タウリンの肝臓機能高める3つの働き
- 胆汁の分泌を促し、肝臓の解毒作用を高める
- 肝細胞の再生を促進させる
- 細胞膜を安定させる
タウリンはまた酵素の働きを助ルため、アルコールの分解を早め、肝臓への負担を軽減させます。
タウリンが疲れに効く
タウリンにはホメオスタシス作用という作用があります。これは、身体の恒常的維持のための大きな作用です。
アミノ酸は普通、アミノ酸同士が結合するとたんぱく質になります。しかし、タウリンはほかのアミノ酸とは結合しません。タウリンは体内では、ほかのアミノ酸から遊離した状態で存在します。
タウリンは体内の状態を一定に維持できるように調整する機能があります。だから、疲れがたまったとき、激しい疲れに襲われたときなど、タウリンがその疲労を取り除き、通常の健康体に戻すように働きかけたり、バランスを保とうとします。
よく栄養ドリンク剤にタウリンという言葉が使われていたり、ドリンク剤の成分の売りとしてタウリンと広告を出しているものがあります。タウリンは疲れた時によく身体に働きかけてくれるアミノ酸だからです。
グリコーゲンは体力が落ちた時にエネルギーになる
グリコーゲンは、多数のブドウ糖がすく圧につながった多糖類です。グリコーゲンは主に人の肝臓や骨格筋で合成されています。肝臓のグリコーゲンは、血糖値を一定に保つために使われます。
グリコーゲンは食事の間など似血糖値が下がるとブドウ糖を放出します。そうして体力が落ちたとき活動に必要なエネルギーを身体に与えます。
グリコーゲンの疲労回復効果
ブドウ糖などの糖質が不足したとき、身体はとても疲れやすくなります。規則正しい生活、バランスのとれた食事、適度な運動とストレス発散などが疲労回復だけではなく、疲労しにくい身体を作ります。グリコーゲンは、疲労をためず、疲労回復に即効性があるといわれています。
グリコーゲンは受験生の味方 集中力を高める
脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖です。ブドウ糖は脳を活性化させ、集中力や記憶力を高めてくれます。睡眠中体は休んでいますが、脳ではエネルギーが消費されています。そのため、朝にはブドウ糖がているといわれています。
朝食をしっかりとることでブドウ糖が補給され、脳の活性化にもつながります。特に受験生は、夜遅くまで勉強していて朝、朝食を抜く子もいますが、それは脳にとってはNGです。朝食を食べる子たちと朝食を食べない子どもたちを比べると、学業成績にもその結果が出ています。
朝食を食べるとエネルギーが補給され、脳の活性化がされます。空腹になるとイライラしてきますが、これは血糖値が低くなり、脳のエネルギー源が不足するからだそうです。
血糖値を調整する血液中の糖が不足すると様々な体のトラブルの症状がでてきます。そんな時蓄えられていたグリコーゲンが分解され糖になり、血液中に放たれます。
3.牡蠣を食べて得られる健康効果
牡蠣ににはバランス良く多くの栄養素が含まれています。その牡蠣の成分がどのように体に健康効果をもたらすのでしょう。
牡蠣の健康効果
血中コレステロールを下げる植物ステロール
植物ステロールは動物ステロールであるコレステロールと非常によく似た構造をしています。しかし、植物席ステロールは、コレステロールの吸収を阻害し、血中コレステロールの濃度を低下させる働きがあります。
牡蠣以外の食品ではごまや大豆に含有量が多く含まれたいます。しかし、低下させる作用や牡蠣の中に入っている植物ステロールにも血中コレステロールを下げる効果があります。
DHAやEPAが中性脂肪濃度を下げる
牡蠣にはn-3系脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)が含まれています。DHAとEPAは、血中中性脂肪を低下させる作用や心血管疾患をを下げる成分です。肝臓での脂肪合成を抑え、中性脂肪の濃度を下げる効果があります。
牡蠣酵素分解ペプチド
酵素分解ペプチドはたんぱく質をたんぱく質分解酵素で、分解する過程で生成されます。アミノ酸が2個以上ペプチド結合したものをいいます。牡蠣に含まれる牡蠣酵素分解ペプチドには血清の中や肝臓の中の中性脂肪濃度を下げる作用があります。
4.牡蠣を買うとき注意すること
生食用牡蠣と加熱用牡蠣の違い
スーパーなどの牡蠣を販売しているコーナーに行くと「生食用」と「加熱用」というのがあります。「生食」と聞くと新鮮なのかなと思ってしまいます。
しかし、牡蠣に限って言えば生食用だから鮮度がいいわけではありません。牡蠣はノロウイルスなどの食中毒を起しやすい食材です。その理由は海水を通して牡蠣の体にプランクトンなどと一緒に入り、そのまま牡蠣が成長してしまうからです。
牡蠣の「生食用」はノロウィルスの原因が取り除かれたものです。「加熱用」はウイルスの心配はあるものの、天然で豊富なミネラルを含む牡蠣です。
そのため生食用の牡蠣は食中毒の原因になるウイルス菌がないきれいな水質で養殖されたものです。さらに出荷する時には、滅菌処理がされています。
一方加熱処理の牡蠣は、栄養分の豊富な海域で養殖されることが多く、生食用途比べると身も大粒でしっかりしていて、プリプリ食感が楽しめます。味も滅菌処理などで水っぽくなった「生食用」に比べると濃厚だといわれています。
ただ加熱用牡蠣は、必ずしっかり加熱する必要があります。中心部を85℃~90℃で90秒以上の加熱が必要です。
牡蠣の選び方
牡蠣のむき身の選び方
- 貝柱が透明なもの
- 全体的に丸みがあるもの
- 鮮度が良いものはみが少し黄色みがかっている
殻付の牡蠣の選び方
- 殻が全体的に丸い
- 厚みがある
- 傷が少ない
- 口が閉じている
牡蠣プラスワンの食材
牡蠣はほかの食材の栄養も吸収しやすくしてくれます。特に牡蠣と一緒にとることで効果があるものを紹介します。
- レモン
生、もしくは焼いて食べる時にレモン汁をかけてください。レモンのビタミンCが、鉄の吸収を高めてくれます。
- ほうれん草
牡蠣に含まれる貧血防止の効果を高めます。ほうれん草には鉄分、葉酸、マンガンなどが含まれています。そのため、ほうれん草は造血作用があります。
- トマト
トマトに含まれるトマトリコピンには、活性酸素を取り除く効果があります。疲労回復、美肌効果を高めてくれます。
アレルギー体質の人に効果があるαリノレン酸がブロッコリーには含まれています。牡蠣と一緒に食べることでアレルギー症状が抑えられます。
5.産直牡蠣のオススメ
室津牡蠣 殻付き牡蠣2kg 漁師直送!朝取れ牡蠣 【幸永丸水産】かき カキ 牡蠣
室津牡蠣 殻付き牡蠣2kg 漁師直送!朝取れ牡蠣 【幸永丸水産】 かき カキ 牡蠣
(Amazonから抜粋) Amazonで詳細を見る
港ダイニングしおそう 広島県産 牡蠣 剥き身 1kg(解凍後850g/大粒2L約26-35粒)
港ダイニングしおそう 広島県産 牡蠣 剥き身 1kg(解凍後850g/大粒2L約26-35粒)
- 【広島県産かき剥き身大粒2Lサイズ】水揚げ量日本一の広島県産のかきです。
- かき一粒ずつ手作業で殻を剥き、一粒ずつ個別で凍結していますので必要な分量だけ取り出せて、そのまま調理を行っていただけます。牡蠣鍋や牡蠣飯、バター焼きなどいろいろな調理方法でお楽しみいただけます。
- 常温での自然解凍や冷蔵庫で長時間かけての解凍は、旨みが溶け出してしまいます。自然解凍ではなく短時間で急速解凍し調理されてください。また、完全解凍も旨みが溶け出してしまいますので、半解凍で調理してください。
(Amazonから抜粋) Amazonで詳細を見る
殻付き牡蠣 生食用 宮城県産 無選別 (5kg 約40-70個)
殻付き牡蠣 生食用 宮城県産 無選別 (5kg 約40-70個)
- 最短到着可能日を指定して宮城県東松島市から発送します。
- 出荷日含め生食用途4日 加熱用途5日(要冷蔵)■消費期限に関わらず到着後はお早めにお召し上がりください。保管する場合は乾燥を避け、冷蔵庫で保管してください。冷凍保管した場合は十分に加熱してお召し上がりください。
- 無選別商品です。大きさ、形不均一の商品です。
(Amazonから抜粋) Amazonで詳細を見る
6.まとめ
栄養満点の牡蠣ですが、加熱処理には十分に気をつけて食べた方が良いようです。18種類のアミノ酸が含まれ、ビタミン、ミネラル、グリコーゲン、タウリンと豊富な成分に恵まれているまさに「海のミルク」。特に亜鉛は女性の美肌作りには欠かせません。焼いた貝もおいしいですし、牡蠣ご飯もいいです。でも私は一番好きなのは牡蠣フライです。牡蠣フライで食べる熱々ご飯で、十分幸せを感じます。栄養満点で、元気が出る牡蠣です。疲れた時にもレモンをかけて牡蠣酢等もいいですね。(^▽^)