いくら寒くなってきたとはいえ、マスク生活は時に息苦しく、時には頭痛を感じるほど。決して快適とはいえません。
近頃マスクでの肌トラブルも増えているようです。特にニキビができる人が多いとか。ユースキン製薬会社のHPによるとマスクによる肌荒れが例年の1.8倍と大きく増加したと書いてありました。
毎年冬は、インフルエンザや風邪がはやり、マスクをしている人も多いのですが、今年は、風邪なんて関係ないという人たちもマスクをしているせいでしょうか、ずいぶんと肌トラブルをおこしている人がいるようです。
これからますます寒くなっていきますので、マスクをつけている時間も長くなるかもしれません。今回は冬マスクによる肌トラブルはどんなものなのか、またマスクによる肌トラブルの原因、予防について紹介したいと思います。
目次
1.冬マスクによる肌トラブルの症状と原因
冬マスクによる肌トラブルは圧倒的に多いのが肌荒れです。またマスクによる擦れやかぶれ、にきびができる人も多くなっています。
冬マスクによる肌トラブルの3つの原因
- 乾燥
- 蒸れ
- 摩擦
マスクの中は乾燥している
マスクをつけている間は、自分の吐く息がこもっていますので、肌が潤っているように感じる人もいるかもしれません。しかし、マスクを外すと一気に内側の水分が蒸発してしまいます。
そのため、肌の水分まで一気に奪ってしまうので、肌の乾燥を引き起こしてしまうのです。マスクを外した後、そのまま放置している時間が長いほど、乾燥がすすみます。乾燥が進むと肌のバリア機能が低下し、肌荒れになります。
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マスクをしていると蒸れるので肌荒れやニキビに
マスクは意外と機密性が高いため、空気がそれほど抜けません。そのため、マスク内は自分の呼吸で高温多湿になっています。自分では気付かないうちに汗をかいています。さらに湿度が高くなったマスク内は、様々な雑菌も繁殖しやすくなります。
話したときの自分のつばや、くしゃみ、咳などすべてがマスクの内側にこもります。さらにマスク内は、高温多湿の状態になっています。肌の細胞は、いろいろな雑菌に攻撃されたり、高温で肌が蒸れたりするため、肌が荒れやすくなってしまいます。
また、マスク着用をすることで肌の温度が高くなります。そのため、皮脂量が増加してしまい、それがニキビをできやすくしています。
マスクの中は通常の不織布、布、ウレタンなどをマスク着用後、マスク内の温度は7℃前後上がり、湿度も29%上昇するそうです。(資生堂サイトのデーターより)
摩擦による肌トラブル
マスクの繊維と肌がこすれると、肌の細胞を傷つけます。細胞が傷つくとバリア機能が低下して、そのため肌荒れをおこしていきます。特にマスクのサイズが合わないと肌と擦れる擦れ方が大きく、口の周りの肌あれがひどくなることもあります。
マスクをつけている間は、マスク内の温度湿度が高くなります。特に今のように寒い季節にマスクを外すと一気に冷たい空気に触れますが、その気温差はとても大きいです。そのため、マスクを外すと急速に冷えるために、一気に水分が吸い上げられて、肌が荒れてしまいます。
2.マスクをつけるときの肌荒れ対策
乾燥した肌は保湿ケアをしっかりと
乾燥してバリア機能が低下してしまった肌は、まず保湿をしっかりしなければなりません。肌が乾燥すると油と水分のバランスが悪くなっています。そのため肌を守る機能が失われ、角質層に水分を蓄えられなくなっているのです。
水分不足の肌は、たっぷり保水をし、肌に潤いを補ってあげることが大切です。特に肌荒れが気になるときは、保湿ケアだけではなく、外からの刺激から守る潤いバリア機能を整える化粧水・乳液のお手入れは必須です。
さらに肌の表面にバリア膜を張るクリームを使うともっと肌機能が守られ、潤いのある肌になります。
ニキビ肌のの乾燥対策
ニキビの原因になるのは余分な皮脂です。余分な皮脂や角層を取り除く洗顔や拭き取りタイプの化粧液、ニキビ予防効果のあるスキンケアなどを使うと良いかもしれません。特にニキビ肌は傷つきやすいので、優しく丁寧に手入れをする事が大事です。
決して、肌をゴシゴシこすったりしないようにしましょう。あまり刺激を与えてしまうと、かえって肌に負担がかかります。
マスクをして蒸れるときの対策
マスクをするのは外出時には必須ですが、特に自分に感染をするような風邪やインフルエンザにかかっていないときは、家にいる時マスクを外すようにしましょう。
もし、勤め先などで1日中マスクを外せないときは、時々口の周りをこまめに拭き取ると汗をかいたままにしないですみます。
マスク内が蒸れて苦しいとき呼吸を工夫する
- 鼻呼吸をする
呼吸が苦しい、マスクをしているのが辛い、口呼吸をしていると誰でもそう感じます。口呼吸は、鼻呼吸に比べ湿度も上がります。苦しいと思ったら口呼吸になっているかもしれません。そういう時は鼻呼吸をすると少し楽になります。
しかしマスクの蒸れは、まったく悪いことだけではありません。マスクをする事で、鼻や口元が外気にさらされなくなり、喉や鼻などの呼吸器系が保湿されるので、ウィルスなどの外敵から体を守る働きをしています。
苦しいからと言って、マスクを外すのではなく口の周りをふいて乾燥を進ませないように工夫をしながら、上手にマスクとつきあっていくのも必要なことだと思います。
マスクが蒸れる時、ガーゼを使ってみる
室温の高いところなどにいると、どうしてもマスクの蒸れはひどくなります。頻繁に口の周りを拭くのもままならないこともあると思います。そういう時は、ガーゼ1枚をマスクに挟むといいかもしれません。
特に不織布のマスクは通気性があまりよくありません。どうしても息がこもり外気との温度差で乾燥しやすくなってしまいます。マスクの中にガーゼを1枚入れておくと、湿気を吸収してくれます。
ガーゼが濡れてきたら新しいのと取り替えます。そうすることでマスクの中も清潔さを保つことができます。特に使用済みのガーゼは、洗ってまた使えるという利点があります。
そのほか、ティッシュペーパー、キッチンペーパーも便利です。使用済みはそのまま捨てるといいのですから、洗うのが面倒だと思う人は、ティッシュやキッチンペーパーを使ってみるといいと思います。
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摩擦はベースメークをしっかりする事で防ぐ
マスクをつけたり外すと、マスクと肌の間にこすれが生じるので、ファンデーションやBBクリームがマスクに付くのがいやだと、ベースメークを控える人がいます。
確かにマスクに付いてしまうと、またそのマスクをつけるのが嫌になります。それに1日中ほとんどマスクなので、それほどベースメイクも重要ではないと考える人もいると思います。
しかし、朝つけたスキンケアをマスクの中で維持するためにも、ベースメークは必要です。ベースメークをしないでマスクをつけたり取ったりすると、マスクは肌をこすりますので、スキンケアが落ちてしまいます。
せっかくスキンケアで保湿をしても保湿を保つことができなくなるのです。
スキンケアの上にファンデーションやBBクリームがつけてあると、これらがこすれても上からパウダーを補えば、スキンケアは守られます。マスク生活だからこそベースメイクは必要です。
マスクのサイズが合わず擦れてしまう事もあります。特に小さめのサイズのマスクは擦れ方も大きくなります。小さいサイズのマスクを何度も付けたり外していると、肌の細胞を傷つけてしまいます。
マスクをつけていて、圧迫感があったり、耳が痛いのはサイズが合っていないからです。自分に合うサイズのマスクをつけることも大切です。
3.まとめ
冬マスクは、マスクの中の温度とマスクを外した外気の温度差が大きいため、肌が乾燥しやすくなります。特に肌を守ろうと皮脂が多く分泌され、ニキビが発症する人もいるようです。マスクの中の呼吸は、肌を乾燥させるだけではなく、マスク内では蒸れて、肌細胞を傷めます。また蒸れるために多くの殺菌も繁殖しやすく、衛生管理をしなければなりません。マスクをずうっとつけていると、ストレスもたまります。
しかし、ウィルスに気をつけ、寒い冬を健康に過ごすためにはマスクは必要不可欠なものです。肌を守ることも健康を守ることもどちらも大切な事です。冬は肌が乾燥しやすい季節ですので、マスクの温度管理を含め、しっかり肌管理をしたいと思います。