パソコンをしたり、スマホやテレビを見ているとき、何気なく肘を付いていることはないでしょうか。私自身、よく左手の肘を机に付いています。長袖の今、あまり気にして肘を見る事は、滅多にありません。
しかし、肘をよく付いていると自覚症状のある人は、ぜひ肘を見てみてください。カサカサして黒くなっていないでしょうか。
半袖を着るようになってから、あわてて肘のお手入れをしても、簡単に黒いカサカサはとれません。今回は、寒い冬の間に治したい肘のカサカサのお手入れ方法などをご紹介したいと思います。
目次
1.肘の摩擦で色素沈着、カサカサは乾燥
肘がどうしてカサカサして黒っぽく色素が沈着してしまう理由は、2つ考えられます。
- 肘が摩擦し皮膚が硬くなっていく、
- 乾燥によりターンオーバーが低下する
この2つの理由で肘は深層から生成されたメラニンを外へ押し出せないからです。
肘の摩擦でメラニンが活性化し色素沈着へ
何気なく肘を机に着いてしまう人や、テレビ、スマホを寝転んで肘を付いて見ていると、生活の中でつい肘を付いてしまうことはないでしょうか。肘を付くと肘の皮膚は、こすれたり、圧迫されてしまいます。
皮膚は摩擦などで刺激を受けると、これを守ろうとします。そのため皮膚を守ろうと、皮膚の角質を厚くしてしまいます。
肘は、比較的皮脂腺がすくない部分です。そのため皮脂や汗がほとんどでません。元々潤いがないので、刺激に対してはとても弱い部分です。それなのに、ほおづえを突いたりすると、肘には摩擦とともに頭の重量がのしかかります。
肘の皮膚は、肘がすれることで酷使されます。それを守ろうとメラニンを生成し、角質層を厚くしていきます。これを繰り返すとだんだん肘は黒くなり、さらには色素沈着をおこしてしまいます。
色素沈着を起した部分はそのまま黒くなり、皮膚に残ります。そのため、肘は色素沈着したまま黒くなっているのです。
そもそもメラニンとは、皮膚への慢性的な摩擦や炎症などで、皮膚の深層にあるメラノサイトが活性化されます。すると、メラニン色素と言われる色素が分泌されます。そのため、肘の摩擦でこのメラニンを活性化するため、肘が黒くなってしまうのです。
皮膚の深層で生成されたメラニン色素は、ターンオーバーによって皮膚の表層に徐々に浮き上がってきます。しかし、ターンオーバーがうまくいかないとメラニンの色素沈着はますます改善しなくなります。
本来、皮膚の最も表層部の角質層は、角質化した細胞が積み重なってできているため、時間が経つと垢として落ちていきます。
しかし、角質層には皮膚の深層を保護する大切な役割があるので、摩擦や圧迫などの刺激を受け続けると、角質が厚くななり、古い角質層がはがれ落ちずに硬い皮膚へ変化してしまいます。
サボン ボディ スクラブ バニラ ココナッツ600g [並行輸入品]
バリア機能が低下しカサカサした肘になる
色素沈着し、厚くなった角質にさらに乾燥した肌はダメージを受けやすくなります。乾燥する冬は、特に衣服に覆われ肘は露出する事がほとんどありません。外から保温されているため、衣服の中は乾燥しやすくなっています。
もともと皮脂腺が少なく、汗をほとんどかきませんから、黙っていても肘はカサカサしがちになります。そこへ肘の摩擦でダメージを受け、表皮の角質層が分厚くなっていきます。
そのため、潤いの少ない肘は、乾燥と肘の摩擦により、カサカサした分厚い黒ずみの肘になってしまいます。
2.メラニンで黒くなったカサカサ肘をケアする方法!
肘は頻繁に曲げ伸ばしする部分ですので角質が厚くなりやすく、一度黒ずみになるとなかなか改善しません。冬の間は衣服で隠れるので、気にならないかもしれません。
しかし、今からケアをしないと薄着になる春までには、間に合わなくなってしまうかもしれません。
スクラブクリームを使って肘をマッサージする
スクラブクリームを使ってマッサージをする方法を紹介します。
スクラブクリームでマッサージする
スクラブクリームは細かい粒子を含む洗浄グッズのことを言います。古い角質、皮脂、汚れなどを取り除いてくれます。スクラブクリームは、ターンオーバーの低下で、肌がごわついた肌やくすみを細かな粒子でとり除き、肌の状態を整えてくれます。
スクラブで不要になった角質を取り除くと、ターンオーバーを促し、肌を正常な状態に戻してくれます。
スクラブで、いらなくなった角質や皮脂をとりのぞくだけではなく、毛穴の汚れも落としてくれるので、肌がざらざらしていた人は、つるつる感を取り戻せます。
ただスクラブを頻繁に使うと肌を逆に傷めてしまう恐れがあります。使い過ぎないように注意してください。
スクラブで角質ケア+保湿ケア
角質が硬くなった肘は、まず皮膚を柔らかくすることが必要です。入浴の時には、湯船にゆっくりつかりましょう。湯船から上がったら、柔らかくなった角質をスクラブで優しくマッサージします。
角質ケアをしたあとは、化粧水で保湿をして、ボディクリームやオイルで水分に蓋をします。化粧水だけでは、蒸発していまし、保水した意味がなくなります。保水をした状態にボディクリームやオイルをつけることで、水分を逃がさなくてすみます。
giovanni(ジョバンニ) ソルト ボディスクラブ 260g
黒くなった肘を重曹でを落としてきれいにする
肌のターンオーバーの低下で肌表面の角質が厚くなります。さらに、繰り返し摩擦や刺激があることで、メラニン色素が増えやすくなり、そのため色素が沈着して黒くなった肘を肌に優しい重曹でケアします。
重曹は海や湖、天然温泉などにも含まれている自然界にあるものです。人間の体内にも存在するものなので、肌に優しく傷つけずに角質が落とせます。
料理に使える食用の重曹が粒子が細かく、肌に安心です。スーパーでは、お菓子の材料を扱っている食品売り場によくおいてあります。
アクアシャボン スパコレクション ボディスクラブ ゆずスパの香り 300g
重曹の使い方
普段使っているボディソープに重曹を含ませます。重曹を入れると泡がもこもこに泡立ちます。この泡で肘を洗うだけで、古い角質が流れてつるつるになります。もちろん全身洗っても大丈夫です。
- ボディソープを泡立て重曹を入れます
ボディソープを泡立てて手に取り、小さじ1杯の重曹を振りかけます。両手のひらで泡を転がすようにしながら重曹を混ぜます。
- 肘を泡で洗う
肘に泡をのせて、くるくる転がすように肘を洗います。肌をこすってしまうと肘のカサカサが悪化することがあります。こすらずにとにかく優しく洗います。後はぬるま湯で流します。
- 保湿ケア
重曹は肌表面をしっかり落としてくれます。重曹を使って、古い角質を落としたら、必ず保湿クリームを塗りましょう。放って置くと乾燥して、また肘がカサカサになり、黒くメラニンが色素沈殿します。
悪循環を繰り返さないためにも、洗った後は必ず保湿ケアをするのを忘れないようにしましょう。重曹を使って洗った後、クリームを塗ると肘がウソのようにつるつるします。
肘を柔らかくする重曹オイルでパック
重曹とオリーブオイルを使って肘をきれいにする方法です。重曹で古い角質を柔らかくします。そしてオリーブオイルを使うとかさついた肌を保湿します。
- 重曹にオリーブオイルを入れる
重曹大さじ1杯を容器に入れ、オリーブオイル大さじ2杯を垂らしよく混ぜます。さわってみて、自分の好みの硬さに微調整してください。
- 肘に塗ってパックする
肘に塗り、3~5分置きます。塗るときは肘の関節を曲げて塗るといいです。肘を曲げた方が肌の表面全体に行き渡ります。パックを塗った上からラップをかけるとさらに効果があります。3~5分たったら、ボディソープで洗い丁寧にすすぎます。
3.肘がカサカサにならないよう日頃から気にすること
長袖だから、大丈夫と黒くなった肘を放置しておくと色素沈着が進み、気がついたときには簡単にとれなくなっていまいます。毎日、お風呂に入ったときにチェックしていると、春になって急に暑くなっても安心して腕を出して歩けます。
肘がカサカサして黒く色素沈着する原因と、そのケアの仕方についてご紹介しましたが、なんと言っても肘を黒くしないことが大切です。
肘をカサカサにし色素沈着しないための工夫
肘に刺激や摩擦が起こることで肘が黒くなってしまいます。日常の生活の中で習慣になっている癖を改善することが大事です。
- 肘を付かない
- 窮屈な袖の洋服は着ない
- 柔らかい素材のものを着用する
- 身体を洗うときこすりすぎない
そのほか肌のターンオーバーを低下させないために、ターンオーバーを促す食材をとることが大切です。ターンオーバーを促すビタミン類や良質なたんぱく質を日頃から食べるようにしましょう。
ルシフェル ホットクレンジング 天然由来成分8種配合 日本製 黒ずみ汚れケア 200g
4.まとめ
つい何気なく肘を付いてしまう、という人も多いと思います。たとえばパソコンをしていて、片方の手がふと気付くと肘をついていたりします。これは、パソコンの位置と目の高さが、合っていないからかもしれません。なるべく肘を付かずに済むように、身の回りをもう一度見渡してみることも必要なのかもしれません。腕は自分からはよく見えませんが、歩いている人の腕は意外と目立ちます。肘が色素沈着で真っ黒、よく見ると肌はカサカサではちょっと恥ずかしいですね。寒い季節だからこそ、今しっかりケアをしておくと、温かくなったときには堂々と腕を出して歩けます。
その前に肘を付く癖、治しましょう。