冬になると頬がほてり、まるで熱でもあるのかと心配になるほど、赤くなる人がいます。普段は、気にならないのに寒くなると毎年決まって頬が赤くなります。たいした厚いわけでもないのに、次第に顔全体が赤みを帯びていきます。
具合が悪いわけでもないようで、顔だけが熱いとまた妙な返事が返ってきます。どうして頬があんなに赤くなるのか知りたくなり調べて見ました。
今回は頬が赤くなる理由と赤くなった時の対策についてご紹介します。
目的
1.赤ら顔になり顔がほてるのは血行と自律神経が原因
赤ら顔になるのには血行不良によるものと自律神経の乱れが主な原因のようです。特に冬になると急に温度が下がりますが、室内は反対に暖かくします。
気温の寒暖差が大きな要因となり、血行不良と自律神経が乱れると考えられます。
しかし、リンゴのように真っ赤になった頬はメイクをしてもはっきり分かるし、色鮮やかな赤さが、恥ずかしいと思っている女性もいるのではないでしょうか。
血行不良により肌のバリア機能が低下する
赤ら顔になるのは激しい血管収縮で血行不良になる
誰でも寒い室外から温かい室内に入ると、寒暖差が激しければ激しいほど、毛細血管の拡張と収縮が繰り返されます。おそらく誰もが寒いところから暖かい場所に移動すると、急に体が熱くなる感じを経験したことがあると思います。
健康な肌は、落ち着くと血管が収縮し、やがて赤みが目立ちにくくなります。しかし、敏感な肌はなかなか血管が収縮しません。血管が拡張されたままなので、肌の表面にも赤みが目立ってしまうのです。
頬が落ち着くことなく真っ赤になると、顔だけがとても暑く感じるのです。顔の一部だけが暑くなるのも嫌なものだと思います。
寒いところにいると皮膚の温度が低下するのを防ごうと、血管は収縮させます。しかし、顔が赤くなりやすい人は、そうでない人に比べ、血管の収縮が強く起こってしまいます。血管の弛緩が強く継続して起こることで、血行が顔面部に滞りたまっていきます。
つまり、赤ら顔は、一時的に血管の激しい収縮を受けて顔面部の血行不良のため、赤く見えるのです。
バリア機能が低下するため赤ら顔になる
寒い季節は、乾燥が進み肌のバリア機能が低下します。そのため、肌の細胞は水分が保てなくなり、外からの刺激を受けやすくなっています。バリア機能が低下すると、肌が敏感になり、血流量が増えていきます。
乾燥肌を放置してしまうと、ドンドン肌のバリア機能が低下し、乾燥肌になります。さらに角質層自体が薄くなり、皮膚の下の血管が透けて見えるのです。
そこへ血行の流れが悪くなるような寒暖差で、元々保水効果が低下している所へ、激しい血管の弛緩運動が続き、血管が拡張した状態になります。肌は、弾力がなく薄くなっているので、顔面部に血液が滞ると、表面が赤く見えるのです。
自律神経で血行調整が行われている
寒暖の差がそれほどないのに赤ら顔で、頬が赤くなり、だんだん顔がほてっていく場合は、体温を調整する自律神経の働きが低下し、交感神経に偏っている可能性があります。手足の末端は、ひじょうに冷たいのに顔だけが赤くなり頬がほてっています。
顔が赤いのは血の巡りが良いからではありません。実は血液の流れが悪いことで起こる冷え症の人ほど、顔がほてりやすいのです。
冷えたところにいると自らの体温を保とうと、自律神経が自動的に働きます。まず自律神経が血管に働きかけます。血管を緊張させることで体温を逃がさないようにするのです。
寒いところから急激に暑いところへ行くと、自律神経による血管活動を通して、体温の解放が急に進みます。体内に閉じ込めようとしていた熱が外へ急激に解放された事で、身体の末端に血行が導かれるわけです。
特に熱は上に導かれる性質があるため、この開放によって血行が頭部に向かいます。すると顔がぽーっとほてり頬が赤くなるのです。
そのほか考えられる理由
強い刺激を加えている
スキンケアを間違えているとか、ファッションアイテムなどによって肌に刺激が加わる事で、肌が薄くなってしまい、下を流れる血管が透けて赤ら顔になる事があります。
更年期による症状の一つ
顔のほてりが特に女性に多いのは、更年期症状の一つといわれています。更年期のほてりは、自律神経のバランスの乱れが大きな原因になっています。自律神経が乱れると体の体温の調整がうまくいかなくなり、ほてりになるといわれています。
赤ら顔になり顔がほてりやすい体質とは?
ほてりやすい人の特徴
- 冷え性
- ストレスが多い
- 生活習慣に乱れがある
- 運動不足
2 顔のほてりの赤ら顔をなくすための対策
血流を良くし、自律神経のバランスを良くすることで赤ら顔が改善すると思われます。まず始めに極端な血液の弛緩と緩慢が緩やかになるために必要なことをしなけれなりません。
ゆっくり体を休めることを中心にできること
- 自律神経を整えるためのリラックス
ほてりの対策で一番重要なのは、まずリラックスをする事です。リラックスをすることで「自律神経を整える」ことができます。不眠・動悸・息苦しさ・めまい・ 疲労倦怠感・体のだるさなどがあると自律神経は、交感神経が優位になっています。
リラックスし、ゆったりと休んだり、リラックスすることで、副交感神経がよく働きます。それによって自律神経の乱れを正常に戻します。
音楽やスポーツ、絵画など、自分がリラックスできるものであれば何でもいいのですが、何よりも大事なのは自分に合わせた心地よい時間を持つことです。
- ゆっくり入浴をして体を温める
入浴は、身体全体の血の巡りをよくする効果が期待されています。38℃~40℃のぬるめの湯に20分から30分入ります。
体の芯から温まると、冷えも解消され、また血液の循環も良くなります。血液の循環がしっかり働くとバリア機能の低下は防ぐことができ、赤ら顔の解消が期待できます。
- 体をしっかり温める食事をとる
食事から体を温め血液の循環が良くなります。体を温める野菜は、しょうがが有名ですが、地中で育つ野菜は、たいたい体を温めてくれます。果物はまるいものが体を温めてくれます。そのほか発酵食品も体を温める食材です。
寒いからといって、唐辛子やこしょうをたくさん使うのは控えた方がいいです。これらの香辛料は、血管を拡張させやすいので、かえって赤ら顔を助長させます。
体を温める野菜
- しょうが
- 人参
- 大根
- ごぼう
- かぼちゃ
- 蓮根
- タマネギ
- ジャガイモ
体を温める果物
- リンゴ
- サクランボ
- ぶどう
発酵食品
- 納豆
- チーズ
- 味噌
- ヨーグルト
- キムチ
肌の保湿ケアをして赤ら顔のほてりをとる
スキンケアでは、基本のスキンケアに保湿効果の高い美容液などを加えるといいでしょう。特に肌のバリア機能を向上させるためには、洗顔は、低刺激のものを選ぶようにするといいでしょう。
肌がヒリヒリするときは無理にいつものスキンケアを使わない方がいいです。代わりに低刺激の薬用スキンケアを使うと肌の表面を潤してくれます。
特に保湿にこだわったスキンケア剤は、赤ら顔に有効です。通常、乳液で終えている人も多いと思いますが、赤ら顔で明らかに保湿が必要な場合は、特に保湿系のクリームをつけることをオススメします。
通常、乳液とクリームはほぼ同じ働きなのでどちらか一方だけでも十分です。しかし、通常よりもしっかり保湿をする必要がある場合は、より濃厚に作られクリームを使い、化粧水で潤った水分をしっかり肌細胞に閉じ込めておく必要があります。
また、ていねいなスキンケアを心がけることが必要です。強い刺激や摩擦は肌の乾燥を早めたり、赤ら顔をひどくしたりします。
日常の生活の中で赤ら顔にならないよう工夫をする
生活習慣を見直す
夜更かしや栄養バランスが崩れ足すよく時を避けるようにします。夜更かしや、栄養バランスを考えない食事をすると、ホルモンバランスが崩れ、より赤みを悪化させてしまいます。
寒暖差を防ぐ
外に出るときはできるだけ顔をマフラーでおおうなど、冷やさない工夫が必要です。顔を冷やさなければ、赤くならない訳ではありません。冷えから来るものは、体のその部分が冷えていても赤ら顔になってしまいます。
特に赤ら顔になる人は、防寒対策をしっかりとる必要があります。
3.まとめ
赤ら顔は、あまりにも赤いと恥ずかしいと思っている人も多いでしょう。赤ら顔は女性に多いですが、男性も赤ら顔で頬が赤くなります。単に皮膚の問題ではなく、体の中が原因で顔が赤くなるのです。真っ赤になった頬は、皮膚の軽い炎症を起している状態なのだそうです。さわってみて、ものすごく痛いときは、皮膚科で受診をシテもらった方がいいです。しかし、毎年なる頬が赤くなる人は、あらかじめ生活習慣の見直しからはじめて見た方がいいかもしれません。