冬になると手がカサカサすることはありませんか。ひどいとにはあかぎれができて、いつまでも手に傷が残り、痛い思いをする人もいます。手を使わず生活はできません。毎日使う手だのからこそ、美しい手でいたいものです。
今回は冬に特に目立つ手荒れについて、なぜ荒れるのか、荒れないためにはどうしたらよいかなどについて、ご紹介します。
目次
1.皮膚の乾燥による手荒れ!指先にもケアを!
寒くなると手がカサカサしてきます。油断しているとすぐ手荒れ! そんな経験をしたことはないでしょうか?
冬は空気が乾燥し、強い風などが吹くと肌の表面から水分を奪われ、肌が乾燥しやすくなるためです。
手荒れになりやすい仕事をしている人たちは特に注意しなければならないです。 特に水仕事をしている人や医療従事者、美容院や床屋さん、調理関係の人たちなどです。もちろん、主婦も手荒れになりやすい季節ですので、注意が必要です。
また、紙を扱っている人たち、たとえば銀行員などにも手荒れが多いといわれています。
乾燥で手荒れになる原因は内因性と外因性がある
手荒れは、手の角質の柔軟性やなめらかさがなくなり、乾燥、麟屑(りんせつ)、肥厚(ひこう)、亀裂などが生じた状態をいうそうです。
鱗屑は、角層が脱落した状態で皮膚表面は光沢を失って、細かいけばだちが見える状態です。肥厚は、皮膚の一部が腫れて厚くなってしまった状態です。
手荒れには内因性と外因性の2つの原因があります。
◇内因性の原因
- 性別
- 年齢
- アトピー素因を持つ人など
子どもの時小児性アトピー皮膚炎を患っていた人に多いそうです。
◇外因性の原因
- 洗浄
- 消毒
- 摩擦
- 湿疹
2つの要因は、決して別々のものではなく、とても関連があります。皮脂などが除去された後に、外因性の要素が加わることで手荒れがひどくなります。
たとえば、医療従事者の人です。何度も手を洗い消毒液をつけます。何度も手を洗うことで皮脂がはがれているところへ消毒液をつけます。強い刺激により、皮脂を失っていた手は、荒れていくのです。
また、知り合いの美容師さんの所にいる新人さんは、毎日大勢の人の髪を洗います。そのため手が荒れ、皮がむけていますが、お客さんが来るとまた髪を洗います。手は、腫れて爪の間に血がにじんでいます。本人も当分は治らないと思う、と話していました。
手荒れになる原因は、皮脂がはがれ水分が失われる!
一般に、皮膚の潤いは、皮膚に含まれる水分量によるものです。潤いには、皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質という3つの物質によって一定に保たれています。
手、指は皮脂を分泌する皮脂腺が少なく、そのため皮脂膜も薄くなっています。その代わり角質層が厚くなっていて、保護する役目を果たしています。
その角質層も石けんや洗剤を使って、頻繁に水仕事をすると、水分が失なわれやすくなってしまいます。そこへさらに指先にいろいろな摩擦刺激が加わると、厚い角質層は弾力性を失っていきます。放って置くとひび割れしてしまいます。
一般に乾燥皮膚は、角質細胞がはがれてすき間ができ、水分が逃げやすくなります。皮脂膜や天然保湿因子も減少します。そのため、カサカサになっていきます。
指先の乾燥肌はケアが大事
指先の乾燥肌は、ひび割れが起きて出血することがあります。指先はよく使うので、きちんとケアをしないとなかなか治りません。血がにじむような乾燥は、薬をつけてもすぐには良くなりません。
何度も乾燥をするたびに傷口が開き、痛い思いをしなければなりません。
また反対に赤く膨らみかゆくなる事もあります。かゆみが強いと気が散り、日常生活生活にも影響がでることもあります。
乾燥し始めに気付き、早めにケアをする事が大事です。一度傷になったり、かゆみが出るとなかなか良くなりません。症状がでる前にケアをするようにしましょう。
◇指先の乾燥になりやすい要因
- 水仕事をする
- 指先を使う仕事が多い
- ストレスを感じる
- 食事の栄養不足
- アレルギーを持っている
特に自律神経が乱れると、血液の流れが悪くなります。そのため、必要な栄養が運ばれなくなり、外からの刺激を受けやすくなります。
2.主婦湿疹による手荒れ!症状は2タイプ
主婦湿疹はどうしてなるのか、症状のタイプは2つ
手の乾燥には、多くの主婦が当てはまると言われている「主婦湿疹」と呼ばれている手湿疹があります。手湿疹は、触れる物質の刺激やアレルギーによって生じます。症状が軽い手荒れから、さらに進行した症状と考えられています。
主婦湿疹と呼ばれる手発疹になる原因
肌のバリア機能が弱っているところに、冬の乾燥気候や洗剤の刺激が繰り返し加わると、ひどい手湿疹をおこしてしまいます。
皮膚は通常、皮脂膜という保護膜によって、様々な刺激から守っています。ところが、手のひらは、皮脂を分泌する皮脂腺がなく、その代わりに皮膚表面の角質層が厚くなっています。
しかし度重なる水仕事や様々な摩擦によって、厚い角質層もバリア機能が低下してしまいます。その結果、カサカサしてかゆみを感じ、ひどくなると炎症やひび割れが起こりやすくなります。
そして、多くの人が保湿クリームを塗っておけばたいした事ないと思っているのです。しかし、この手湿疹は、保湿クリームに頼っているだけでは治りません。
主婦湿疹と言われるこの手湿疹は、大きく分けると2つのタイプの特徴があります。手湿疹は、皮膚の赤みやかゆみ、小さなブツブツなどの症状が混ざり合って発症します。
主婦発疹タイプは2つ、それぞれの症状
◇カサカサタイプの特徴
- 皮膚がカサカサ死、ひび割れになる
- 指紋が消える
- 皮膚が硬くなる
- 聞き手の指先から発症し、だんだん手のひら広がる
◇ジュクジュクタイプ
- 小さな発疹や水ぶくれができる
- 指の膜や手のひらから発症することが多く、手の甲に症状がでることもある
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主婦発疹の対策と予防
手発疹である主婦湿疹の完治は、なかなか難しいようです。しかし、まず湿疹が出たときは、薬を塗ることが必要です。ハンドクリームで対処と考えていた人もいると思います。しかし湿疹は、単なる乾燥ではありません。いわゆる「炎症」なのです。
ハンドクリームは、治療薬ではないのですから、いくら塗ってもこの湿疹は治りません。湿疹がひどいとき、かゆみがひどい時は、まず炎症を先に治す必要があります。
それほどひどい症状でなければ、寝る前にステロイド軟膏を塗ると良いようです。しかし、湿疹がひどいときは、医療機関で診察を受けた方がいいでしょう。。
◇対策
乾燥してカサカサしている時は、保湿しなければなりません。手発疹は、皮膚のバリア機能が通常より低くなっています。まずは、しっかり保湿剤を塗ることから始めなければなりません。
水仕事をする時にはゴム手袋を着用するのも、手の皮膚の乾燥を防ぐのに、いい方法かもしれません。ただ、ゴム手袋は、長時間つけていると手がかゆくなったりする事があります。
せっかく洗剤負けしないようにつけたゴム手袋ですが、ゴム成分に含まれている材質に、皮膚がアレルギー反応を起す場合があります。ゴム手袋を選ぶときには、塩化ビニルでできたものだと肌に優しいので、安心して使えます。
また食器洗いの時などお湯を使いますが、お湯も肌を乾燥させる原因になります。お湯の温度を少し低めにするとか、洗剤を薄めて使うのも肌荒れの対策になります。
3.手荒れを防ぐため、日常生活で気をつけること
手の肌も顔の肌と同じです。バリア機能が落ちるのは、手の血行が悪くなり、上手にターンオーバーできないからです。手のハンドケアとして、たまに手のマッサージをする事をオススメします。
他たっぷり塗った保湿クリームやオイルで、指先まで丹念にマッサージをします。手の血行も良くなり、マッサージのクリームで、肌も潤います。
またハンドクリームをつけるときは塗った後、手で少し温めてみましょう。クリームの保湿成分がじんわり肌に浸透していきます。
4.まとめ
毎日使う手ですが、湿疹やひび割れがあると本当に憂鬱です。主婦湿疹は、、一般に女性が多く、年齢は20代~60代ぐらいの人たちに多く見られるようです。特に20代~30代は、家事、仕事、子育てといそがしい中、手や指先が痛いと本当に大変です。
実際、手湿疹にかかってからの治療はm、大変だそうで、一度なると何度も繰り返すやっかいなものです。できることなら、普段から手を気にかけ、少し手入れをする習慣をつけてもいいのかもしれませんね。