目次
1. ローストビーフ、チキン、七面鳥、本当はどれ?
クリスマスの肉料理、正式な物は何かな?と思っている,人もいると思います。
本当はどれも正しく正式と言えば正式なのです。
それぞれ国によって食べられる肉が多少違うのですが、日本にはどの肉も入ってきています。
近年クリスマスの肉料理はローストビーフが、大変目立つようになりました。
これまで日本のクリスマスは一般にチキンが多く販売されていました。おおきな丸ごと1羽のチキンをローストしたものが定番です。
一方でフライドチキン派も多いでしょう。
しかし近年、クリスマスディナー予約のパンフレッドは、チキンに負けないくらいローストビーフの宣伝が入っています。
人によってはローストビーフが正式なのでは?と思ってしまいます。
アメリカのクリスマス肉料理
クリスマスが盛んなアメリカを見てみると、クリスマスに七面鳥をという人もいれば、ローストビーフをという人もいます。
チキンは日本だけが食べているという人もいますが、本当はアメリカでも食べられています。七面鳥は11月にサンクスギビングディーには欠かせないお肉です。七面鳥のおなかに詰め物をしてオーブンで焼いて食べるのです。
しかしクリスマスでは、丸焼きと言うよりはスライスしたお肉をサラダの付け合わせにしたり、サンドイッチの具材として食べることが多いです。
アメリカではチキンは食べないという話をよく聞きますがそんなことはありません。
チキンは子どもが大好きな肉です。
食べやすくておいしいのでチキンを使った料理も多いです。
ローストビーフはイギリスで盛んに食べられるお肉料理です。アメリカでもビーフの好きな人たちの間では人気があります。ですからもちろんクリスマスのテーブルにのることもあります。
元々は七面鳥が多かったといわれていますが、最近のクリスマスでは何でもありが現状です。
七面鳥は鶏肉より淡泊で少し肉が硬いので、食べやすい肉に変わっていったのかもしれません。
日本ではなじみのない七面鳥ですが、大きな鳥で大人数のパーティーが好きな西洋人には人気があります。
イギリスのクリスマス肉料理
イギリスは料理があまりおいしくないと言われていますが、そんなことはありません。
イギリスには昔から「サンデーロースト」といわれるローストチキンやリースとビーフを食べる文化があります。
イギリスでは日曜日に家族でローストチキンやロースとビーフを食べる文化があります。この文化を「サンデーロースト」というのです。
サンデーローストがあるイギリスではお肉のロースト料理がとても定番で身近です。
普段は日曜日にローストした残りを少しずつ食べます。そんなところから、イギリスの料理はおいしくないと言われているのかも
しれません。
クリスマスローストは特にいつもと違って特別豪華なローストになります。
普段あまり食べることのないガチョウや七面鳥をロースにします。
他にはローストビーフ、ローストサーモンがあります。
ロースト料理で忘れられないのが「グレイビーソース」です。
お肉をじっくり焼いたときにでる肉汁と野菜のゆで汁で作ります。
また付け合わせに使われる野菜もこんがりとローストされたローストベジタブルです。
ローストする野菜はタマネギ、ニンジン、ズッキーニ、パースニップ(白ニンジン)、パプリカ等様々です。
しかし、必ずあるのが芽キャベツです。
芽キャベツは「ブラッセル・スプラウツ」と呼ばれクリスマスには必ず使われます。
芽キャベツの旬は冬でちょうどクリスマスのころです。栄養価も高く、風邪の予防や
疲労回復に効果があります。
寒いイギリスにはとって、芽キャベツはクリスマスに欠かせない存在となっています。
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カナダのクリスマス肉料理
同じ英語圏のクリスマスとして最後に、カナダのクリスマスの肉料理を見てみましょう。
カナダのお肉はほとんど家庭で七面鳥を食べます。
これは正真正銘の丸ごと一羽(ホールターキー)を使って作ります。
日本ではあまり市販されていません。海外の食材を扱っているところやコストコに行くと売っています。
かなり大きな鳥です。七面鳥は1.2m~1.4mぐらいの大きさです。調理するのも手間がかかるし、大きいので当日だけでは食べきれず、4,5日毎日食べることになります。
日本人には少しなじみのない味で、普段おいしい鶏肉を食べているので物足りないかもしれません。大きな体で活動しているので少し筋肉質なのかもしれないです。
やわらかさやジューシーさは日本のチキンのほうが断然上だと思います
そのほかの国のクリスマス肉料理
英語圏のアメリカ・イギリス・カナダのクリスマス肉料理を紹介しましたが、いずれも
各家庭の好みで・・・というようです。
たとえばスウェーデンではユールシンカと呼ばれるクリスマスの肉料理があります。
今までまったく登場しなかった豚肉が使われます。
豚もも肉のかたまりをゆでて卵黄とパン粉をつけてオーブンで焼きます。
同じ北欧のフィンランドでは大きな豚肉のかたまりを何時間もオーブンで焼くキンックという料理があります。焼き上がった物をスライスしてマスタードをつけて食べます。
また、骨つきハムも北欧では人気があります。大きな骨付きのハムをスライスして食べます。
世界のクリスマス肉料理は自由
世界のクリスマスは、その国に合わせて自由に料理を楽しんでいます。キリスト教が多い欧米でさえ統一されていないのです。
つまり自由に好みの物を食べればいいのであって結果的には正式な物はありません。
あえて言うなら、伝統的な食べ方で最もオーソドックスなのは七面鳥の丸焼きということになるのでしょう。
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2 日本がチキンをクリスマスに食べている理由
日本のクリスマスでチキンを食べる理由
日本は明治に入るまであまり肉を食べる習慣はありませんでした。
しかし、文明開化とともにクリスマスも日本に入り、外国から七面鳥を飼って食べていたそうです。
しかし、なかなか日本に入らなくなった七面鳥の代わりにチキンとなったわけですが、日本に鶏肉のブロイラーが誕生したのは1950年になってからだそうです。
つまりそれまでの日本では、簡単に鶏肉も食べられない状況にあったわけです。それでもなじみにくい七面鳥よりは鶏肉のほうが良いとされたのです。
加えてブロイラーが多くなったことで需要と供給、安定価格が見込まれました。そんな日本に殴り込みをかけるようにやってきたのが、ケンタッキーフライドチキンでした。
それからは毎年チキン合戦が始まり、日本のスーパーやデパートなどで積極的にチキンを売り出したのです。
クリスマス、最近ローストビーフが増えた理由
さて、最近は当り前のようにローストビーフが、クリスマス料理のパンフレッドに載っていますが、これには理由があるのでしょうか?
これは単に商戦で、豪華な肉が食卓にあるだけで華やかなので、豪華さを出すために売り出されていると思います。
特別な理由はなく、目先をチキンから少し高いビーフへ誘導するためだと思われます。
3 クリスマスは料理やケーキがメインではない
世界には色々な肉料理があり、クリスマスと言えば、豪華な料理とケーキというイメージがあります。
しかし欧米ではクリスマスは離れていた家族が家に帰り、親戚や兄弟、親と再会を喜ぶ日なのです。大勢が集まるから料理も多く豪華な物になります。
何を食べるかではなく、誰と食べるかを重視した結果の豪華な肉料理です。
日本は12月24日がクリスマスのメインになっていますが、アメリカなどはクリスマスホリデーは24日か25日から始まります。
家族がキチンと揃うのが25日の午後、そこからクリスマスが始まります。
宗教の関係もありますので、今は「メリークリスマス」とは言わず「ハッピーホリディー」というのが普通です。
4 まとめ
クリスマスの肉は特に決まりはないので、家族や自分が
好きな物を選ぶといいのです。
豚肉の煮豚でもカレーライスでも良いということです。
家族とクリスマスを一緒に過ごす、そのことが大事なのです。
ローストチキン、ローストビーフどちらも家庭で
作ることができます。
家族でクリスマス料理作りも悪くないかもしれません。