柿の葉には、実に劣らず柿の葉にはとても栄養があります。葉っぱに栄養がと思う人もいるかもしれませんが、昔から栄養があると葉は使われていたそうです。今日は柿の葉はどんな風に栄養があるのか、また柿の葉はどんな風に使われるのか紹介します。
目次
1 柿の葉茶の栄養成分にビタミンCがたっぷり!
柿の葉の利用と言えば、思い出すのは柿の葉寿司です。
柿の葉寿司は柿の葉にご飯を包む寿司で、昔から食べられています。
また柿の葉の利用と言えば、和菓子に柿の葉を添えて使われています。
今日は柿の葉の利用のなかでも、お茶として飲まれている「柿の葉茶」について紹介します。
柿の葉の栄養成分
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ビタミンC
柿の葉の栄養成分としてなんと言っても注目を浴びているのは、ビタミンCの含有量の多さです。特に柿の葉の若葉は、緑茶の20倍、レモンの10~20倍のビタミンCが入っています。
品種や季節によって含有量は多少変化しますが、たとえば6月の刀根早生の葉を見てみると、100gの葉に1.5gのビタミンCが入っています。
これは果物のビタミンCの含有量の20倍になります。
ビタミンCは、必須栄養素の一つです。
特にコラーゲン生成に必要な栄養素になっています。
コラーゲンは皮膚、筋肉、骨、血管をつなげる役割があります。
皮膚は4週間のサイクルで古い細胞から新しい細胞に入れかわります。その手伝いをしているのが、ビタミンCです。
ビタミンCは、体内に一気に取り入れることができません。そのため常に補給する必要があります。
ビタミンCを体内に取り入れるには、精製された物よりも食品からゆっくり消化吸収されながら体に取り入れるのが理想的です。
柿の葉茶の大事な栄養素であるビタミンCは、お茶として手軽にビタミンCの栄養素を
取り入れることができます。
特に柿の葉に含まれるビタミンCは「プレビタミンC」といって、熱や加工に強いのが特徴です。
通常、ビタミンCは、熱に弱く熱すると壊れて減ってしまいます。
しかし柿の葉に含まれているプレビタミンCは熱いお茶としてのんでもほとんど壊れることなく体内に吸収されます。
ポリフェノールは、ほとんどの植物に存在している色素や苦味などの成分です。
光合成によって作られるその数は5000種類以上ともいわれています。色によって昆虫などを引き寄せて受粉してもらったりします。
またたとえば苦味のポリフェノールは、その苦味で自分の身を守ったりもします。
ポリフェノールの役割は、それぞれに合わせて様々あります。
柿の葉には緑茶に多く含まれているカテキン、ブルーベリーに多いと言われるアントシアニンなどのポリフェノールが含まれています。ポリフェノールは、強い抗菌性を示すものです。
また、他にもタンニンが含まれています。タンニンは、ビタミンCを安定させ、吸収をよくする働きをします。
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豊富なミネラル
鉄、リン、亜鉛、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどの豊富なミネラルが入っています。
たとえばカルシウムは骨や歯の形成にきわめて重要です。
現代の食事では特に不足されている栄養素の一つと言われています。
2 柿の葉茶の効能は? 副作用はあるの?
柿の葉茶は薬ではありませんが、飲み続けることで健康によいといわれています。
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柿の葉茶と糖尿病
食後血糖値が急激に上昇しやすい人にとっては、柿の葉茶侵出液は有効だと考えられています。
(参考HP)
柿茶・柿の葉茶の食後血糖値上昇抑制効果 | 「柿茶」柿茶本舗ブログ 美容と健康に
柿の葉にはαアミラーゼという 活性阻害作用があります。
αアミラーゼはデンプンを麦芽糖とブドウ糖に分解する働きがあります。
このαアミラーゼの活性を減少させれば、後の血糖値の上昇も抑えられます。
柿の葉茶の侵出液中のカテキンやタンニンがαアミラーゼと結合することでその活性が抑制されると考えられます。
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柿の葉茶と血圧
柿の葉茶には昔から血圧の高い人によく飲まれています。
もちろん血圧が低い人が飲んでも問題はありません。
柿の葉茶には利尿作用もあり、便通も良くなります。
柿の葉茶にはプレビタミンCが入っています。
プレビタミンCは、ビタミンCの前駆体で熱に強いです。
体内に入るとビタミンCに変化するので、熱いお茶でもビタミンCはほとんど破壊されません。ビタミンCの主な働きはコラーゲンの生成を促すことです。
コラーゲンは細胞と細胞をつなぐ役目を果たします。
もしコラーゲンが不足すれば、細胞がバラバラに離れ、血管がもろくなり破れたりします。コラーゲンは、血管を丈夫にし、皮膚のツヤやハリを保ちます。アトピー性性皮膚炎の人は、皮膚の改善にもコラーゲンは重要です。
アトピー性皮膚炎発症の原因の一つになっているのがストレスです。自分の副腎は大切な免疫機能です。副腎からでるステロイドホルモンには、抗ストレスホルモン作用や抗炎症作用もあります。
アトピーの治療に使われるステロイド・プロトピックをつけてきた人の肌は萎縮し、バリア機能は低下しています。つまり肌免疫がとても低くなっています。
さらに肌だけではなく、副腎も疲れ機能低下をしていると考えられています。
ビタミンCは、ストレスを軽減する副腎皮質ホルモンを促す働きもあります。これらビタミンCの総合的な働きがアトピー性皮膚炎の改善に役立つのではと思われています。
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副作用はあるのか?
副作用はまったく心配ありません。
柿の葉茶は、ノンカフェインでお年寄りや子どもが安心してのむことができます。
もちろん妊婦さんや授乳中の人でも大丈夫です。
副作用がないので、通常のお茶のように飲んでも心配はいりません。
3 おいしい柿の葉茶の飲み方と作り方
おいしいか黄茶の作り方
- 葉の採集
7月~8月 日当たりの良い場所の柿の葉をとります。
- 乾燥
晴れた日を選んで、2~3時間ほど陰干しをします。
- 切る
乾燥させた葉の主脈(真ん中の脈)を切り、後は細かく切っていきます。
- 蒸し器を準備する
蒸し器に水を入れ火に掛けて蒸し器の水が沸騰するのを待ちます。
- 蒸す
せいろをおろし、蒸し布を入れ、広がるように柿の葉を並べます。
- 蒸す
蒸し布に包み、ふたをして約1分半(90秒)蒸します。
- 鍋から取り出す
鍋から葉を取り出してザルに移します。移した後約30秒仰ぎ、葉についた水滴を飛ばします。
- 乾燥
日陰で乾かし、完全に乾燥したら完成です。
柿の葉茶の入れ方
- 鍋またはやかんで入れる場合
① 水1リットルに乾燥した柿の葉を5~10g
入れます。お湯が沸騰したら弱火で1~2
分そのまま火にかけます。
③ 火を止めて茶こしで茶を濾します。
④ 完成です。
- 急須で入れる場合
① 乾燥した柿の葉を急須に入れます。
② お湯を注いで3~4分待ちます。
③ 好みの色になったら完成です。
柿の葉茶の味
柿の葉のお茶は柿とはまったく違う味です。渋みのタンニンが含まれていますが、飲むと渋みはまったく感じません。くせがないので誰でも飲める味です。
さっぱりした味の中にほんの少し甘みを感じます。香りも良く、くせがないので飲みやすい感じがします。
4 オススメ柿の葉茶3選
柿の葉茶は自分で作っても良いのですが、春の葉が向いています。
春の葉が手に入らない時やぜひすぐに飲んでみたいと思う人にオススメの柿の葉茶を3つ紹介します。
1 国産柿の葉茶3.0g×40包
ティーバッグ使用なので入れるのが簡単です。
ノンカフェで無農薬、無漂白、無添加の葉を使用しています。
2 ユーワ 柿の葉茶100% 2.5g×60包
特にタバコを吸う人にオススメしたいお茶です。
もちろんビタミンCが入っていますので、普通に飲んでいただけます。お値段もリーズナブルなティーバッグのお茶です。
3 柿茶本舗 柿茶(ノンカフェイン 四国産・柿の葉茶)
ノンカフェイン無農薬のティーバッグタイプです。
人気商品です。
柿茶本舗 柿茶(ノンカフェイン・四国産・柿の葉茶) <112g>(4g×28袋)
5 まとめ
これから乾燥の時期で、アトピーには辛い季節です。
少しでも体が楽になるように柿の葉茶を試して見るのも
いいと思います。
女性も肌や髪の乾燥が心配な季節です。
ビタミンCをたっぷりとると、肌荒れに負けず美しい肌を
保つことができます。
風邪の予防にもビタミンは必要です。
寒い時期に備え、柿の葉茶を飲んでみるのも
いいかもしれませんね。
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