抜毛の量が多いとちょっと心配になります。特に秋は1年おうちで一番毛が抜けるそうです。抜毛がひどいとなにか頭髪に問題があるのでしょうか。それとも頭皮トラブルなのでしょうか。
今回は、髪の毛が抜ける理由と対策について紹介します。
目次
1 女性のひどい抜毛の原因
髪の毛がごっそり抜けると思わずはげたのでは?と心配になります。
ブラシでとかしたときや髪を洗った後など、抜けた髪の毛を見てドキッとした経験を
持っている人もいると思います。
抜毛の原因
- 加齢による女性ホルモンの分泌低下
- 頭皮の血流低下
- 仕事や日常日常生活のストレス
- 過度なダイエット
加齢による女性ホルモンの分泌低下
女性には「エストロゲン」という女性ホルモンが薄毛や抜毛に関連しています。このエストロゲンは新陳代謝を促しています。
また髪のハリやツヤを生み出す働きもあります。エストロゲンの減少でハリやツヤがなくなり、それによってボリュームがなくなったと感じます。
また、新陳代謝が低下してしまうことで、肌だけではなく「髪のヘアサイクル」も乱れるため、薄毛につながるといわれています。
頭皮の血流低下
頭皮の血流低下は、頭皮が硬くなってしまうために起こります。頭皮が硬くなる原因には、いくつかあります。
頭皮が硬くなる原因
①同じ姿勢で長時間いる
長時間同じ姿勢でいると目も酷使し、肩や首も緊張しています。このような状況の中で、頭皮はストレスを感じて緊張してしまいます。そのため頭皮が硬くなり血行が悪くなります。
②乾燥
頭皮の油分と水分が足りていないと乾燥を引き起こします。
③運動不足
体を動かさないと血の巡りが悪くなり、頭皮まで血液が送られにくくなります。
④食生活が原因
脂っこい物やお菓子をよく食べるのも頭皮を硬くする原因です。女性は特にたんぱく質を多くとるようにしましょう。
⑤髪型
強く髪を引っ張って髪の毛を縛ったりすると、頭皮が引っ張られて血行不良を起します。
仕事や日常生活のストレス
最近は女性の社会進出も増え、女性も多くのストレスを感じています。ストレスがたまると血行が悪くなり、頭皮へ栄養が運ばれなくなってしまいます。
睡眠不足も頭へのストレスを与えるので、生活のリズムを崩さないで生活するようにしましょう。
過度なダイエット
過度なダイエットをすると、発毛・育毛に必要な栄養素が髪の毛を作る毛根部まで栄養が行き届かなくなります。その結果、ツヤのない髪の毛になったり、脱毛が進みます。
もし、ダイエットの後に抜毛が多くなったと感じる場合は、まずはバランスの良い食事をとって体調を整える必要があります。
夏の終わりから秋にかけて髪の毛がよく抜けるといわれています。夏の強い紫外線を拭くんだ日射しを受けたり、冷房によって冷やしすぎた体のダメージの影響が髪にも出るのではないかといわれています。
ごっそり抜けた髪の毛、女性はちょっとドキッとしますが、気にしすぎるとかえって髪の毛が抜けてしまいます。
2 女性40代は抜毛・薄毛に要注意
40代になると急激に女性ホルモンの分泌量が低下してしまいます。実は女性ホルモンは20代後半がピークなのです。
調査期間:2015年8月17日~2015年8月18日
株式会社アデランス調べによりますと、40代では87.4%の人が髪の老化を実感しています。
http://pdf.irpocket.com/C8170/GvsA/Y06v/ir6F.pdf
また薄毛の内容としては
- 頭頂部の髪にボリュームがない
- 明らかに髪の抜毛の本数が増えた
- 髪の毛自体が細くなってきた
髪の劣化トラブルが薄毛や抜毛のサインを示しているわけです。
サインに気づいたら抜毛に要注意です。
40代女性の薄毛・抜毛の原因
- 社会環境の変化
女性は妊娠・出産・子育て・仕事と大変忙しい年代です。また結婚の高齢化により40代で小さな子どもを育てている人もいます。
次から次に生活の中で変化が起こり、その変化の中で大きなストレスを感じています。
こうした社会環境の変化は女性ホルモンの分泌に大きな影響を与えています。女性ホルモンの増減が抜毛にも影響があると思われます。
- ストレス
ストレスが原因での抜毛は男女。年齢に関係なく多いといわれています。大きなストレスは髪の成長に影響を与える副交感神経にもストレスを与えてしまいます。こうしたストレスの蓄積が抜毛や薄毛につながるといわれています。
さらにストレスが大きく影響することで円形脱毛症になる人がいます。円形脱毛症は、一部分の頭髪が短期間に抜け落ちてしまいます。体内にある免疫機能がストレスから体を守ろうとして髪の毛を攻撃するために円形脱毛症になってしまいます。
- 心配性や短気な人は薄毛になりやすい
これも一種のストレスが問題なのですが、極度に心配したり、感情の切り替えがうまくないと薄毛・抜毛に影響するといわれています。イライラしたり短気な人はストレスを大きく蓄積しています。
また、人の目を過度に気にしているとストレスがたまり抜毛や薄毛につながります。
- 睡眠が薄毛に影響を与える
忙しいからと言って睡眠を削るとますます薄毛になる原因を作ってしまいます。寝ている間に髪は成長します。それを妨げると体内のバランスが崩れ、ストレスが強くなってしまいます。
40代に入ると早い人は40代の初めに、たいていの人は40代後半に更年期を迎えます。ホルモンバランスが崩れやすく、この時期は特に髪の毛の抜毛や薄毛が気になります。
女性の40代は抜毛には要注意です。
3 薄毛を進ませないための予防と対策
実は30代後半あたりから薄毛や抜毛を気にしている人は多いのです。また。ストレスの強い人は20代でも髪の毛が抜けて薄毛になる人もいます。
- 食事で髪を強くする
財団法人日本食肉消費総合センターによると、大人の体内では1日に200~300gのたんぱく質が分解されるそうです。
そのうち約55~70gの分解物質が、髪の毛に使われたり、尿や汗で失われているそうです。この失われたたんぱく質が、食事からとるべき最低量とされています。
たんぱく質の必要量の目安は、1日あたり成人男子で65~70g、女性55gです。
- ホルモンバランスを考えた食材
ホルモンバランスの変調が薄毛・抜毛の原因の一つとして考えられています。ですからなるべく女性ホルモンのバランスを整えるように意識します。
大豆イソフラボンは女性ホルモン「エストロゲン」と似た化学構造と働きをすることが分かっています。
体内のエストロゲンは年齢とともに減少していきます。
そこで大豆に含まれているイソフラボンを食べることで女性ホルモンを整えてくれます。イソフラボンのある大豆食品は、納豆、豆腐、みそ、しょう油など発酵食品に多く使われています。
また、鉄分、ミネラル、といった栄養素も重要です。
- 睡眠時間をたっぷりとる
「睡眠不足は肌に悪い」とよく言われます。髪の毛の健康に大きく関わるのが成長ホルモンです。成長ホルモンは若返りホルモンともいわれています。
髪の毛も肌と同じメカニズムで寝ている間に髪の毛が伸びます。成長ホルモンの分泌が増えるのが睡眠中なのです。
成長ホルモンは寝ているときに増加し、就寝3時間後に最大となります。髪の毛をしっかり育てるためにはしっかり寝る必要があります。
- 適度な運動をする
成長ホルモンは睡眠中の他、運動することでも増やせます。
筋トレや持久運動など、強度の高い運動を行うと、血中のホルモン濃度は200倍程度上がります。
薄毛の原因の一つであった、女性ホルモン分泌低下にも対応できるようになります。更年期に起きる体の変化やストレスに対応するためにも運動は効果的です。
ストレスの発散や睡眠リズムを整える事にもつながり、薄毛対策になります。
4 まとめ
女性の抜毛は更年期とストレスが大きな原因のようです。お風呂には行ったとき頭皮マッサージなども効果があるかもしれません。ストレスがたまりそうになったら散歩をするなど気分転換をするといいかもしれません。
あまりくよくよ悩まず、だれかに話をしてみるとすっきりするかもしれませんね。元気でいつまでも若くいられるように、気分転換も必要かもしれません。