目次
1. 冬の肌がなぜ乾燥しやすいのか?その理由
冬になると寒い木枯らしが肌を突き刺すこともあります。
肌の状態が最も乾燥するのは冬。かさかさした肌に吹きすさむ風は、肌の乾燥をさらにひどくします。
乾燥肌になる理由
冬に肌が乾燥する理由は、気候に原因があります。
- 寒い、空気が乾燥することでバリア機能が低下
- 暖房の使用で湿度が低下する
【バリア機能の低下】
健康な肌は核質層に約20~30%の水分が含まれています。これが20%以下になった状態が乾燥肌。肌が突っ張るなど自覚症状がでてくると核質層の水分は10%以下になっていることもあります。
気温が下がってくると人間の体は体温を維持しようとします。そのため、皮膚表面の血管を収縮させます。
血管が細められたため、血管を流れる血液の量が少なくなります。すると皮膚に必要な栄養素が十分に皮膚には届かなくなります。皮膚の健康維持に最も必要な物質はセラミドと皮脂です。セラミドは水分量を維持する細胞間脂質です。
「皮脂」は水分の蒸発を防ぎます。これらの働きが皮膚のバリア機能となっているのです。栄養がセラミドと皮脂に充分に届かないため 、その機能の働きが充分にできなくなります 。
加えて空気が乾燥している冬の気候の特徴が皮膚から寄り添う水分を失わせてしまうのです。このように肌が乾燥して行きます 。
肌にとって最適な湿度は65~75%です。湿度が50%以下になると、角質層の水分が急激に蒸発し、乾燥が進みます。
肌の角質層は「角質細胞」と細胞のすき間を埋める「細胞間脂質」でできています。
バリア機能が正常に働いていると肌の水分保持力も安定します。水分の蒸散を防ぎながら、外から入ってくる刺激から肌を守ってくれるからです。
しかし、空気の乾燥や紫外線によるダメージ、生活習慣の乱れなどから細胞間の脂質が減少し、細胞同士をつなぎ止められなくなります。
同時にバリア機能も弱まり、水分が逃げてしまいます。肌の乾燥を引き起こさないためにはこのバリア機能を保つことなのです。
【暖房の使用】
冬はどうしても暖房器具を使わなければなりません。特にオフィスではエアコンによる暖房を使用している所が多いと思います。
エアコンを使うとさらに乾燥が進みます。
たとえば必要35度で湿度50%の部屋を 加湿無しで20度まで温めると湿度が20%になってしまいます
これは部屋の温度が上がったことで、空気中に抱えられた水分量が増えるためです。実際の水分量は少ないままなので、相対湿度が低くなってしまったからです 。このようにして、 空気中に抱えられた水分量に空きができると、肌や髪に含まれる水分が奪われていきます。
これが寒い部屋を暖めた時に感じる乾燥感の正体です 。
2. 肌のつやが冬に低下するのはなぜ?
冬になると乾燥するだけではなく、肌の表面から肌つやもなくなるような気がします。
つややかな肌は、表面は皮脂膜で守られています。そのため角質層に潤いが保たれてキメが整った肌になっています。
キメが整った肌は肌の表面と肌の内部で光が均一に反射します。そのため中から輝きがでるような上質なつやが出るのです。
しかし、寒くなる秋冬は、汗や皮脂の分量が低下し、末梢血流の流れが低下してしまいます。そのためターンオーバーが乱れ、肌の潤い成分が不足します。
それに加え、外気の温度の低下、暖房器具の使用などで肌の水分が蒸発し、乾燥が進みます。キメが乱れ、肌はきれいに光を反射しなくなります。
そのため肌つやはきれいにでなくなり、肌つやが悪く見えるのです。
3. 乾燥肌だと感じたら実行すること
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洗顔で皮脂を取り過ぎない
乾燥が気になるからといって洗顔料を使用しないのはダメです。洗顔料を使用しないと皮脂が酸化し炎症老化をおこします。適切な洗顔料を選んで使いましょう。
また、洗顔の後顔が突っ張るときは、洗顔料が強すぎる可能性があります。洗うときはぬるま湯で素早く洗います。
ナイロンタオルなどでゴシゴシ洗うのも乾燥肌になります。洗うときは優しく洗い、強く洗うのはやめましょう。乾燥肌の原因になります。
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肌を乾かさない
冬の肌は外部環境により水分が蒸発しやすくなります。オフィスなどの職場などの建物の中では、メイク直しの時スプレータイプの化粧水を使って保湿対策している人もいると思います。
一瞬有効な化粧水スプレーも安心してはいけません。化粧水が蒸発してしまうとさらに乾燥が進んでしまうからです。
化粧水ミスとなどの保湿ケアをする場合には、さらに上から乳液やクリームなどの油分で蓋をしてあげなければなりません。そうすると水分蒸発が防げ乾燥対策になります。
屋外では乾燥肌に冷たい風が当たるとヒリヒリして肌が痛くなります。肌を守りためにはマスクが有効です。
マスクも肌を摩耗して刺激を与えてしまうことがあります。できるだけ肌触りの良い天然油分による保湿マスクが効果的です。
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肌の潤いを逃さない
洗顔の時には、肌の潤い成分が流れてしまわないように、できるだけ短時間でメイクや肌の汚れを落とします。特に、冬のクレンジングや洗顔料は肌の潤いを守る効果があるものを選びましょう。
つやのある肌を保ち続けるためには角質層の潤いを1日中キープする必要があります。
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ターンオーバーを正常に保つ
肌のターンオーバーが正常であれば、痛んだ肌は再生し美しい肌を保つことができます。
ターンオーバーがうまくいくためには、バランスのよい食生活が必要です。ターンオーバーそのものの正常化には、タンパク質やビタミンA,コラーゲンのサポートをするビタミンC、血行をよくするビタミンEなどを意識的に取り入れることが大事です。
また、適度な運動や入浴を習慣かすることで、全身の血行が良くなります。
4. 乾燥肌対策のポイントは?
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保湿剤をつける
- 保湿力の高い保湿剤を入浴後15分以内につける
とにかく乾燥は保湿が一番です。
皮脂を取り過ぎないように洗顔をすることが大切です。入浴は内臓を温める効果や血液の流れを良くするためにも有効です。
入浴後15分間ぐらいは、肌がとてもしっとりしています。この時間帯に保湿成分の保湿剤を使用します。
保湿に効果がある配合成分は、尿素、セラミド、コラーゲン、コンドロイチン硫酸などが入っているものです。
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暖房をかけすぎない
エアコンやファンヒーターはとにかく乾燥する原因になります。肌だけではなく髪の毛の痛みも酷くなります。
乾燥を極力しないようにするためには
- 室内温度を低めに設定する
- 加湿器を使用したり洗濯物を室内に干したりなど湿度を確保する
など乾燥が進まないように工夫して過ごす必要があります。
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紫外線対策をする
紫外線は、シミ、しわ、日焼けなど様々な肌のトラブルの原因になります。肌の最も外側にある角質層は特に紫外線のダメージを受けやすく肌のバリア機能を低下させてしまいます。
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ビタミンB群の不足に気をつける
乾燥肌の予防には食事によって体の内側からバリア機能を高めたいです。
特にビタミンB1,B2,G12のビタミンB群、ビタミンCを積極的にとるようにしたいです。これらを多く含む食品には豚肉や鶏ささみ肉、野菜などがあげらられます。
また肌のターンオーバーを整える栄養素としては、ビタミンAも必要です。うなぎ、ニンジン、かぼちゃなどに豊富に入っています。
5 まとめ
肌トラブルが1年を通して最も多いのが冬です。
乾燥は水仕事によってでき安い手のあかぎれや、手荒れにも悩まされます。
特に冬に体が冷えると全身の新陳代謝が悪くなります。肌のためにも冷たい物をさけ、できるだけ温かい物を飲むようにしたいものです。
寒いときはフードやマフラーなどで肌を守ってあげたいですね。
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