目次
お客さんが来たとき、食事の後など何気なく飲んでいるお茶。
甘い物があるとお茶が格別に感じます。
特に和菓子のおまんじゅうなどはお茶にピッタリ!
おまんじゅうはさておき緑茶には、どんな効果や
効能があるのでしょうね。
1. 緑茶の健康効能と緑茶成分について
緑茶の成分は、大きく分けると2つの成分が入っています。
①水溶性成分
②水不溶性成分
①の水溶性成分はお茶の成分の20%~30%を占めています。
②の水不溶性成分が残りの70~80%の成分になっています。
① 水溶性成分
カフェイン、甘み・旨み成分のテアニン、そのほかにも
ビタミンCやフラブノール類など多くの成分が入っています。
主な成分のカテキンは水溶性成分の10~18%の量が
含まれています。またカフェインが3~4%、テアニンが0.6%~2%
ぐらいの割合になっています。
血圧上昇抑制、血糖値上昇抑制、抗菌殺菌作用など様々です。
またカフェインは、覚醒作用、強心作用、代謝促進、
利尿作用などがあります。
テアニンにはリラックス効果、血圧降下などの効果が
あります。
② 水不溶性成分
お茶の成分の大部分が水不溶性成分です。
その中でも食物繊維が最も多く約30~40%含まれています。
またタンパク質は約4~30%、脂質3.4~4%と続きます。
食物成分は抗がん作用があり、特に大腸がんに良いとされています。
血圧上昇抑制もあります。また、タンパク質・脂質は体の構成成分で
栄養になります。
2. 美味しいお茶にあるカテキンがもつ抗酸化作用
疲れたとき、美味しいお茶を飲むとホッとします。
なんとも言えないほどよい苦味や渋みが美味しいお茶だなと
感じる瞬間です。
実はあの渋みこそがカテキンなのです。
苦味はカフェインです。
美味しいお茶のほどよい渋みを出すカテキンには
健康効果として抗酸化作用があります。
病気に発展するのを防ぐ働きがあるのです。
その抗酸化力は、ビタミンCやビタミンEの数倍から
数十倍あるといわれています。
抗酸化作用は体内の酸化を抑え、組織が老化するのを防ぎ、
免疫を保つのです。
緑茶は抗酸化作用を防ぎ、さらに免疫をあげる飲み物と
して大変優れた飲み物です。
さらに最近ではカテキンが口腔がんの細胞を破壊するという
報告がでています。
アメリカのペンシルベニア州立大学の研究により、緑茶に含まれる
カテキンが口腔がんのがん細胞を死滅させ、正常細胞の防御機能を
活性化させることが新たに分かりました。
また日本の東大の研究チームは40~60代の男女9万人を
対象に追跡調査をした結果、緑茶を1日5杯以上飲む人は
1杯未満の人に比べ、死亡リスクが男性で13%、女性で17%
低かったそうです。
男性の死亡率で高い脳卒中は24%も低いという結果が
でています。
また介護予防にも効果的です。緑茶を1日7杯以上飲む人は
ほとんど飲まない人に比べ、要介護・要支援認定を受けるのも
死亡率もほぼ半分・・・というデーターがあります。
元々緑茶飲料の習慣のあると死亡率が下がると
指摘されています。
3. インフルエンザ予防、風邪予防に緑茶が有効
風邪を引くとのどが痛くて眠れなくなることがあります。
うがいをしていてもダメなときもあります。
のどの免疫細胞が乾燥しているといたくなるようです。
風邪にはうがいは効くがインフルエンザにはうがいは効果がないと
いわれています。
風邪のウィルスはのどについてもゆっくりと体内には
入っていきます。一方、インフルエンザのウィルスは、
のどにつくと比較的早く体内に入ってしまいます。
だから、風邪にはうがいは効果的だが、インフルエンザには
それほど効果がないといわれています。
緑茶にはインフルエンザウィルスに直接作用し、
感染を阻害する成分があります。インフルエンザの
表面には「スパイク」と呼ばれる突起状のタンパク質があります。
これを利用してのどなどの細胞に感染します。
カテキンがこのスパイクにとりつき、ウィルスが細胞に
付着する事や、感染した細胞内でウィルスが広がるのを
抑えます。
このように緑茶はウィルスの侵入を拒み、結果として
ウィルスを予防しています。
インフルエンザウィルスは、どんなタイプであっても
基本構造はあまり変わりません。新型インフルエンザも
同じ構造ですので、ウィルスの表面のスパイクを捉え、
細胞への吸着を抑えるという緑茶の効能はそのまま通用します。
ですから、インフルエンザのタイプに関係なく、緑茶の効能も
そのまま使えるので、インフルエンザ予防の効果に期待できるのです。
インフルエンザ予防をするための飲み方として、
1日2~3杯分程度を飲むことが必要です。
できればペットボトルのお茶ではなく、温かいお茶の法が
効果が期待できます。
インフルエンザウィルスは付着してから、細胞の吸収は約20分
で内部に侵入します。こまめにお茶を飲むことで
インフルエンザウィルスの侵入を防げるのです。
4. 美味しいお茶の飲み方としてはいけないこと
お茶もただ飲むのではなく美味しくいただくにはいくつかの
ルールがあります
お湯は沸かしたとき沸騰しはじめたら、やかんの蓋を取ります。
さらにそのまま3分ほど湧かすと、カルキ臭が抜けて、
飲んだとき柔らかい感じがします。
ミネラルウォーターを使うときには必ず軟水を選びます。
日本茶は軟水に適しています。
お湯を入れて注ぐときはお茶の量・お茶の濃度が一定になるように
何回かに分けて注ぎます 。これを「廻し注ぎ」といいます 。
茶葉の適量は一人2~3gの茶葉が適当ですが、一人で飲む場合は
5gぐらいが良いでしょう。
お茶は湿気を嫌います。お茶を保存する場合には
機密性の高い容器に入れて保存する必要があります。
容器は冷所または冷蔵庫で保管します。
冷蔵庫の保管は茶缶にいれ、他の物の臭いが移らないように
しっかりも密閉して保管します。
前日のお茶は使わないようにします。宵越しのお茶は
お茶に含まれるタンニンが時間とともに酸化を勧めます
急須の中のお茶の葉には、タンパク質、糖分、脂質などが
残っていて、カビ類や微生物発生の原因になります。
空腹の時お茶を飲むときは、薄い物を飲むようにしましょう。
お茶を飲むと食事もセーブできるので、ダイエットにも
向くかもしれません。
ただし、空腹時の濃茶は胃を刺激するので避けた方がいいです。
時々お茶で薬を飲んでいる人を見かけます。
緑茶に含まれているタンニンやカフェインが薬の成分と
科学反応をおこすことがあるので、緑茶で薬を服用するの
よくありません。
お茶にはカフェインが入っています。カフェインは、飲んだ後
数時間大脳を興奮させます。寝る前にお茶を飲むと寝付き
が悪くなります。寝る前の緑茶は避けた方がいいです。
5. まとめ
緑茶には、本当に多くの効能や健康効果があります。
特に寒い時期のインフルエンザの予防や口腔ガンの免疫効果や
要介護や死亡率にまで幅広く効果があります。
冷たいお茶ではなく、急須で入れるお茶が良いようです。
美味しい緑茶は急須にお湯を入れて30秒~1分たってから
入れると美味しいそうです。
美味しい緑茶に甘い和菓子の組み合わせは最高の相性です。
健康のためにもお茶を飲むといいのではないでしょうか。