今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」
まだ、小さかったとき、人気者のおばあちゃんと違い、寡黙なおじいちゃんは、孫が集まると隅で一人で座っていました。
ライバルが少ないので私はいつもおじいちゃんの膝の上にすわって、膝の上で一人でおしゃべりをしていました。
黙って聞いている祖父。いつもにこにこしていました。
ある時、叔母の住む旭川へ祖父が遊びに行く事になり、なぜかまだ小さかった私を連れて札幌駅へ。手をしっかりつなぎ、祖父と並んで歩きました。
二人だけの旅行は、楽しくて汽車の中でふだん、あまり話さないおじいちゃんが、
いろいろな話をしてくれました。
鉄道マンだったので、すれ違う列車を見て、あれは函館行きで・・・、あれは釧路からきた・・・と。
あまりよく分からないのに楽しくてうれしくてたまりませんでした。
もうずっと昔にさよならを言ったのに、いつまでもあのときのおじいちゃんの顔が浮かんできます。そして・・・会いたいなぁと思います。